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乾癬治療薬ウステキヌマブの有効性、他の生物学的製剤と比較したメタ解析の結果は?

提供元:ケアネット

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公開日:2012/11/15

 

 中等症~重症の尋常性乾癬に対するウステキヌマブ(商品名:ステラーラ)の有効性について、他の生物学的製剤とPASI(Psoriasis Area and Severity Index)スコア75%改善率達成について比較したメタ解析の結果、アダリムマブ(同:ヒュミラ)、アレファセプト(国内未承認)、エタネルセプト(国内では未適応)よりも達成に関するオッズ比が有意に高く、より有効であることが示された。一方でインフリキシマブ(同:レミケード)よりは低かった。また、クラス分類比較ではIL-12/23阻害薬の同改善達成オッズ比は、プラセボに対しては約70倍、TNF阻害薬に対しては約42倍、T細胞阻害薬に対しては約6倍高かった。Vincent W Lin氏らによる報告(Archives of dermatology誌オンライン版2012年10月15日号掲載)。

 データソースはMEDLINE(PubMed)、Embase、Cochrane Library and clinicaltrials.gov。1992年1月31日~2012年2月1日までに公表された、生物学的製剤とプラセボまたは他の生物学的製剤と比較した無作為化試験をシステマティック検索し、3つの回帰モデルを適合してベイズ・ネットワーク・メタ解析を行った。

 試験データは、2人の研究者がコンセンサスを得たうえで抽出した(試験サイズ、追跡調査期間、患者の年齢範囲、罹病期間、体表面積、ベースラインPASI、PASI改善率、生物学的製剤による前治療など)。

 主な結果は以下のとおり。

・対比較において、ウステキヌマブのPASIスコア75%改善率達成についてのオッズ比は、アダリムマブ[オッズ比:1.84、95%信頼区間(CrI):1.01~3.54)、アレファセプト(同:10.38、3.44~27.62)、エタネルセプト(同:2.07、1.42~3.06)よりも統計的に有意に高かった。
・インフリキシマブとの同比較では、ウステキヌマブのオッズ比は低かった(同:0.36、0.14~0.82)。
・クラス分類の比較では、IL-12/23阻害薬のPASIスコア75%改善率達成についてのオッズ比は、プラセボと比較した場合が最も高く(同:69.48、36.89~136.46)、次いでTNF阻害薬(同:42.22、27.94~69.34)、T細胞阻害薬(同:5.63、1.35~24.24)であった。

(ケアネット)