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疼痛評価に携わる看護師の知識と実践レベルは?

提供元:ケアネット

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公開日:2013/11/01

 

 熟練した疼痛評価には知識が必要であるが、中国・杭州師範大学のTong Ying Ge氏らによれば、中国における看護師の疼痛評価に関する知識は不十分で、自己報告された疼痛評価の実践レベルは低いことが示唆された。現在の教育は疼痛評価の実践に役立っていないため、新しいアプローチが必要だ、とまとめている。Pain Medicine誌2013年10月号(オンライン版2013年6月11日号)の掲載報告。

 研究グループは、中国本土の看護師101人(うち81.2%が3級病院(高度な診療を行う大規模病院)に勤務)を対象に、簡易サンプリングによる定量調査を行い、疼痛評価に関する知識と姿勢、自己報告による疼痛評価実践の質、ならびに病院の疼痛管理方針と継続教育との関連について検討した。

 主な結果は以下のとおり。

・疼痛評価に関する継続教育を受けていた看護師は、24.8%であった。
・76人は、疼痛評価に関する自分の勤務する病院の方針を思い出すことができなかった。
・疼痛評価に関する知識は、8段階評価(0~7)で、平均1.9(標準偏差1.6)であった。
・疼痛評価に対し積極的な姿勢を示した看護師は、27.7%であった。
・調査したほとんどの病院で、疼痛評価は日常業務となっていなかった。
・継続教育を受けていた看護師は、疼痛評価に関して、より豊富な知識とより積極的な姿勢を有していたが、実践の質は変わらなかった。

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(ケアネット)