脊柱管狭窄症の硬膜外ステロイド注射、より有効な注射経路は?

提供元:ケアネット

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公開日:2014/01/10

 

 腰部脊柱管狭窄症において、硬膜外ステロイド注射は短期的な疼痛改善に有効であることはよく知られているが、その注射経路によって効果に違いがあることがギリシャ・ヨアニナ大学病院のAvraam Ploumis氏らの研究で明らかになった。坐骨神経痛を有する腰部脊柱管狭窄症患者を対象とした検討で、注射6ヵ月後の疼痛改善は、仙骨注射より経椎間孔注射のほうが優れていた。Pain Medicine誌オンライン版2013年12月16日の掲載報告。

 研究グループは、坐骨神経痛を有する腰部脊柱管狭窄症患者31例(平均年齢62歳)を対象に、仙骨硬膜外ステロイド注射(CESI)と経椎間孔硬膜外ステロイド注射(TFESI)の有効性を前向きに比較検討した。

 研究は2施設にて行い、一方の施設の患者11例がCESI、他方の施設の20例がTFESIを受けた。注射は全例、同じ医師が行った。

 主要評価項目は注射6ヵ月後における疼痛消失または50%以上の疼痛改善(視覚的アナログスケール[VAS]による)、副次的評価項目は注射6ヵ月後における機能改善(オスウェストリー障害指数[ODI]15ポイント以上)であった。

 主な結果は以下のとおり。

・注射6ヵ月後に疼痛緩和が得られた患者の割合は、CESI群(54.54%)に比べTFESI群(90%)が有意に高かった。
・注射6ヵ月後の機能改善は、TFESI群では全例で認められたのに対し、CESI群ではわずか3例(27.27%)であった。
・CESI群の2例は、注射15日後に2回目の注射を受け、3~6ヵ月の間に除圧術を受けた。

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(ケアネット)