「歩行とバランスの乱れ」はアルツハイマーのサインかも 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2014/05/13 バランスと歩行の障害は、アルツハイマー型認知症(AD)のごく初期のサインである可能性が、米国・イサカ・カレッジのLaura Z. Gras氏らによる検討の結果、示された。結果を踏まえて著者は、「これらの問題の認識が以降の理学療法介入を早め、バランスと歩行の障害のさらなる進行を遅らせることが可能になるだろう」と述べている。先行研究で、AD患者では歩行とバランスに障害が出ることが示されている。しかし、その障害を認知症の程度(軽度~重度)の区別なく一律に捉えていた。Journal of Geriatric Physical Therapy誌オンライン版2014年4月21日号の掲載報告。 研究グループは本検討において、ごく初期のAD患者でバランスと歩行の障害がみられるかを確認することを目的とした。13例のごく初期のAD患者と、年齢および性別でマッチさせた非AD対照13例を対照に、バランスと歩行のテストを行った。被験者は全員、地域で生活しており、自立歩行が可能であった。 主な結果は以下のとおり。 ・患者群13例は72.9±4.7歳、対照群は72.6±4.6歳、両群とも男性10例、女性3例であった。 ・片脚立ち時間テストは、ごく初期のAD患者のほうが対照群よりも、開眼状態、片目をつぶった状態ともに有意に時間が短かった(それぞれp<0.001、p=0.007)。 ・また、AD患者群は、Timed "Up & Go"テストで、ゴールまでの時間が長くかかった(p<0.001)。 ・AD患者の歩行障害は、10mの快適速度での歩行(p=0.029)、および歩行分析装置の歩行(p<0.001)で速度が遅かったことで判明した。AD群のほうが立脚時間(足が地面に接地している間)が長く(p<0.001)、歩幅は小さかった(p=0.001)。なお、10mの最大速度での歩行では両群間に差はみられなかった。 ・対照群の歩行速度は、10mの快適速度での歩行よりも、歩行分析装置での歩行のほうが速かった(p=0.031)。対照的にAD群は、10mの快適速度での歩行よりも、歩行分析装置での歩行のほうが有意に遅かった(p=0.024)。 関連医療ニュース アルツハイマー病への薬物治療は平均余命の延長に寄与しているのか:東北大学 たった2つの質問で認知症ルールアウトが可能 統合失調症患者を発症前に特定できるか:国立精神・神経医療研究センター 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット) 原著論文はこちら Gras LZ, et al. J Geriatr Phys Ther. 2014 Apr 21. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] zenagamtide:アミリン受容体がもたらす新たな経口糖尿病治療薬の展望(解説:永井聡氏)(2026/09/21) イプタコパンがIgA腎症の適応追加/ノバルティス(2026/09/21) T-DXdおよびDato-DXd、転移乳がん患者への1次治療に承認取得/第一三共(2026/09/21) 何年禁煙すればアルツハイマー病リスクが元に戻るのか?(2026/09/21) アミバンタマブ皮下注、ラゼルチニブ併用で4週1回投与が可能に/J&J(2026/09/21) 再発・難治性濾胞性リンパ腫へのエプコリタマブ、リツキシマブとレナリドミドとの併用療法が承認/ジェンマブ(2026/09/21) ペムブロリズマブ、プラチナ抵抗性再発卵巣がんに承認取得/MSD(2026/09/21) 抗PD-1/VEGF二重特異性抗体ivonescimab、PD-L1陽性進行NSCLCのOS改善(HARMONi-2)/WCLC2026(2026/09/21) 加糖飲料の毎日の摂取は胃がんのリスク上昇と関連(2026/09/21) [ あわせて読みたい ] Dr. 倉原の“おどろき”医学論文(2013/08/21) 今こそメディカルコーチング -院内をワクワクに変える手法(2014/06/18) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014) ~改訂のポイント~(2014/04/30) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 『高血圧治療ガイドライン2014』 発刊(2014/04/01) “簡単・確実”吸入指導 デバイス別ポイント(2013/12/05)