2014 年6月20日、バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:カーステン・ブルン)は、抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤ネクサバール錠200mg(一般名:ソラフェニブトシル酸塩錠)について、厚生労働省より「根治切除不能な分化型甲状腺がん」に対する追加効能・効果の承認を取得したと発表。ネクサバールの効能効果は、根治切除不能又は転移性の腎細胞がん、切除不能な肝細胞がんに次いで3つ目。
ネクサバールは、国際共同第III相試験(DECISION 試験)で、放射性ヨウ素治療抵抗性の分化型甲状腺がんにおいてプラセボと比較して、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を有意に延長した(プラセボ群 5.8ヵ月、ネクサバール群 10.8ヵ月、HR=0.59,95%CI:0.46~0.76、p<0.001)。
厚生労働省平成23年患者調査によれば、日本人における甲状腺がん患者数は約 29,000人。分化型甲状腺がんは、全甲状腺がんの 90~95%を占める。
(ケアネット 細田 雅之)