【JSMO見どころまとめ(3)】国内で開発された大腸がん治療薬

提供元:ケアネット

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公開日:2014/07/11

 

 2014年7月17日(木)から3日間にわたり、福岡国際会議場ほかにて開催される、第12回日本臨床腫瘍学会学術集会に先立ち、先月6月27日、東京都中央区にて日本臨床腫瘍学会(JSMO)主催のプレスセミナーが開催された。そこで行われた、馬場 英司氏(九州大学大学院医学研究院 九州連携臨床腫瘍学講座)による講演「消化器がん」を簡潔にまとめる。

【まとめ】
・本学術集会での重要なテーマの1つは、国内で開発された新規抗がん薬TAS-102である。TAS-102は、全生存期間を延長させると報告された大腸がん治療薬であり、大変注目度が高い。
・大腸がんを中心に抗EGFR抗体薬、および抗VEGF抗体薬の開発が盛んに行われてきたが、はたして、より効果のある治療法はどちらなのか? KRAS野生型例に対し、FOLFIRIにセツキシマブもしくはベバシズマブを併用したFIRE-3試験などの結果についても検討が必要だ。

 本学術集会でも議論を行っていく。

< 大腸がんに関する注目演題 >
■プレナリーセッション
テーマ:“結腸・直腸癌におけるTAS-102臨床試験”
日 時:2014年7月18日(金) 13:40~15:40 
会 場:Room1(福岡サンパレス2F「大ホール」)

■インターナショナルセッション7
テーマ:“Future perspective of therapeutic strategy for metastatic colorectal cancer”
日 時:2014年7月17日(木) 15:50~17:50 
会 場:Room1(福岡サンパレス2F「大ホール」)

【第12回日本臨床腫瘍学会学術集会】
■会 期:2014年7月17日(木)~19日(土)
■会 場:福岡国際会議場、福岡サンパレス、福岡国際センター
■会 長:田村 和夫氏(福岡大学医学部腫瘍・血液・感染症内科学 教授)
■テーマ:包括的にがん医療を考える
~橋渡し研究、がん薬物療法からサバイバーシップまで~

第12回日本臨床腫瘍学会学術集会ホームページ

(ケアネット 岸田有希子)