6.5時間未満の睡眠で糖尿病リスク上昇

提供元:ケアネット

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公開日:2014/09/04

 

 睡眠時間が6.5時間未満の人は、7時間以上の人よりも糖尿病発症リスクが高いことが、新潟大学の平安座 依子氏らの研究で明らかになった。しかし、年齢が上がるほど糖尿病発症リスクに対する短時間睡眠の影響は薄れるという。Diabetic medicine誌オンライン版2014年7月30日号の報告。

 本研究では、短時間の睡眠が糖尿病のリスク因子になるのかについて、異なる世代の成人で比較検討した(新潟ウェルネス研究)。
 対象は非糖尿病の日本人3万8,987人。睡眠時間の違い(5.5時間未満、6.5時間未満、7.0時間未満、7.5時間未満、8.0時間未満、8.0時間以上)による8年間の糖尿病発症リスクを異なる世代(45歳以下、 46~59歳、60歳以上)で検討した。

 主な結果は以下のとおり。

・観察期間8年の間に、2.085人が糖尿病を発症した。
・糖尿病発症リスクは、7時間以上7.5時間未満の睡眠を取っている群と比較し、5.5時間未満群で1.53倍(95% CI:1.19~1.97)、6.5時間未満群で1.25倍(95% CI:1.10~1.42)高かった。
・6.5時間未満の睡眠は、45歳以下の群の糖尿病発症予測因子であったが、60歳以上の群では否定された。
・年齢が上がるほど、糖尿病発症リスクに対する短時間睡眠の影響は薄れた。

(ケアネット 武田 真貴子)