30歳以下の男性を対象に行われた研究の結果、若白髪は、喫煙、若白髪の家族歴、肥満と関連することが、韓国・東国大学一山病院のHyoseung Shin氏らにより明らかにされた。さらに、若白髪の家族歴と肥満は、若白髪の重症度と相関するという。Journal of the American Academy of Dermatology誌オンライン版2014年12月4日号の報告。
多くの研究者が、全身疾患と白髪の関連性に関心を寄せているが、両者の関連の一般的な要因は解明されていない。
そのため、著者らは若白髪のリスク因子を特定するために、30歳以下の男性6,390人を対象にアンケートを行い、白髪の状態とさまざまな社会臨床的特性についての横断調査を実施した。
主な結果は以下のとおり。
・参加者の年齢は、平均20.2±1.3歳であった。
・6,390人の参加者のうち、1,618人(25.3%)に若白髪が認められた。
・若白髪と有意な関連が認められたのは、若白髪の家族歴(オッズ比[OR] 12.82)、肥満(OR 2.61)、5pack-yearsを超える喫煙歴(OR 1.61)であった。
・多変量解析の結果、若白髪の家族歴(OR 2.63)と肥満(OR 2.22)は、若白髪の重症度との相関が認められた。
※アンケートを用いたため、想起バイアスの可能性が存在する。
※本研究では、女性は評価しなかった。
(ケアネット 武田 真貴子)