慢性腰痛に耳ツボ指圧は有効?

提供元:ケアネット

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公開日:2015/06/03

 

 慢性腰痛に対して耳指圧療法が有効であることが、米国・ピッツバーグ大学のChao Hsing Yehらが行った無作為化比較試験で示された。耳指圧療法は非侵襲的であり患者自身による自己治療も可能で、慢性腰痛の治療として期待される。ただし今回の研究は、疼痛日誌に記録された疼痛スコアに基づいており、疼痛スコアは日々変動することから、著者は「他の治療パラメータを用いる研究デザインが必要」とも述べている。Pain Medicine誌オンライン版2015年5月19日号の掲載報告。

 対象は、慢性腰痛患者61例であった。
 耳指圧療法(APA)群と偽APA群に無作為に割り付け、外来にて週1回、4週間治療を行った。来院のたびに疼痛日誌を渡し、鎮痛薬の使用および疼痛強度を毎日記録してもらった。

主な結果は以下のとおり。

・APA群において、初回APA後に最も重度の疼痛強度が30%減少した。
・その効果は持続的で、4週間のAPA終了時は疼痛強度が44%減少した。
・APAは、慢性疼痛に対して他の治療の臨床試験で示されている臨床的に意義のある改善を達成した。
・鎮痛薬の使用も、偽APA群に比較しAPA群で減少した。

(ケアネット)