エドワーズライフサイエンス株式会社(東京都新宿区、代表取締役会長:ケイミン・ワング)は3月11日、TAVI(経カテーテル大動脈弁治療)用の生体弁「エドワーズ サピエン3」(以下サピエン3)の製造販売承認を取得した。5月を目途に保険償還を経て、必要なトレーニングを修了した医療機関に向けて販売を開始、今年中には既存のすべてのTAVI実施施設にて使用開始できる予定。
TAVIは2007年にヨーロッパで初めて臨床に導入されたが、いかに生体弁を細くたたみ、カテーテル全体をより細くできるかが課題であった。サピエン3は生体弁のデザインを進化させることで、血管径の適用を従来の6.0mm以上から5.5mm以上とすることに成功。また、生体弁周囲に付けたスカートにより、血流の漏れを防げるようになったという。サピエン3の登場により、これまで血管が細いなどの理由でTAVIが困難とされた患者へ治療の広がりが期待される。
「サピエン3」概要
販売名:エドワーズ サピエン3 (承認番号:22800BZX00094000)
サイズ:(径)20mm、23mm、26mm、29mm
原材料:(弁尖)牛心のう膜、(フレーム)コバルトクロム合金
※専用カテーテル(デリバリーシステム)他とのキット単位での提供。アプローチは経大腿(TF)のみ
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(ケアネット 細田 雅之)