ニボルマブ、再発・転移頭頸部がんに承認 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/03/31 小野薬品工業株式会社とブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社は2017年3月24日、抗PD-1抗体ニボルマブ(商品名:オプジーボ)が「再発又は遠隔転移を有する頭頸部癌」に対する国内製造承認事項一部変更の承認を得たと発表。 頭頸部がんの国内における年間患者数(甲状腺がんを除く)は2万4,000人と推定されている。再発または遠隔転移を有する頭頸部がんに対しては、プラチナ製剤による化学療法が第1選択として推奨されているものの、大多数の患者で局所に病勢進行が、50%以上の患者で3年以内の再発が認められている。プラチナ製剤投与後、早期に再発または遠隔転移が認められた患者に対しては、既存治療のなかで全生存期間(OS)の延長が検証されている薬剤はなく、新たな治療選択肢が期待されている。 日本人を含む再発または転移性頭頸部がん患者を対象とした国際共同試験(ONO-4538-11/CA209141)において、対照群のOSが5.06ヵ月であったのに対し、ニボルマブは7.49ヵ月(95%CI:5.49~9.10)であり、ニボルマブが有意にOSを延長した(HR:0.70、97.73%CI:0.51~0.96、p=0.0101)。また、当試験におけるニボルマブの安全性プロファイルは、これまでの臨床試験の結果と一貫していた。 (ケアネット 細田 雅之) 参考小野薬品工業株式会社プレスリリース ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社ニュースリリース ONO-4538-11/CA209141(CHECKMATE-141)試験(Clinical Trials.gov) 原著論文はこちら Ferris RL, et al. N Engl J Med. 2016;375:1856-1867. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 貧血を伴う動脈瘤性くも膜下出血の輸血、非制限戦略vs.制限戦略/NEJM(2024/12/24) 日本人双極症外来患者におけるアルコール依存症合併率とその要因〜MUSUBI研究(2024/12/24) 乳がん再発予測、ctDNA検査はいつ実施すべき?示唆を与える結果(ZEST)/SABCS2024(2024/12/24) DOACとスタチンの併用による出血リスク(2024/12/24) 不規則な睡眠習慣は主要心血管イベントリスクを高める(2024/12/24) 超加工食品の大量摂取は活動性乾癬と関連(2024/12/24) GLP-1RAによる肥満治療が食品ロスを増やしている(2024/12/24) 口の中でグミを細かくできないと要介護や死亡のリスクが高い―島根でのコホート研究(2024/12/24) [ あわせて読みたい ] 化療スタンダードレジメン(2014/01/07) 侍オンコロジスト奮闘記~Dr.白井 in USA~ Part1(2015/06/04) Dr.小川のアグレッシブ腹部エコー 肝臓編(2015/05/08) サン・アントニオ乳癌シンポジウム2014〔会員聴講レポート〕 (2014/12/25) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/06/17) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/06/03) 化療スタンダードレジメン:卵巣がん(2014/05/14)