リボシクリブ、HR+/ HER2-転移性乳がんの1次治療薬として承認:FDA 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/04/17 米国食品医薬品局(FDA)は2017年3月13日、閉経後HR+/ HER2-の進行性または転移性乳がんの初回内分泌療法として、アロマターゼ阻害薬との併用でCDK4/6阻害薬リボシクリブを承認した。 この承認は、第III相試験MONALEESA-2(Mammary ONcology Assessment of LEE011's Efficacy and SAfety-2)の中間解析に基づいて行われた。MONALEESA-2は、閉経後HR+/HER2-進行乳がんの1次治療において、リボシクリブ・レトロゾール併用の有効性と安全性をレトロゾール単独と比較した第III相無作為化二重盲検プラセボ試験。全世界294の治験実施施設で実施され、668人の患者がリボシクリブ(600mg/日3週間投与1週間休薬)+レトロゾール(2.5mg/日連日)群とリボシクリブ・プラセボ群に無作為化された。 主要評価項目はPFS、副次評価項目は全生存率、全奏効率、健康関連QOL、安全性、忍容性などであった。 結果、リボシクリブ・レトロゾール併用群のPFSは未達(95%CI:19.3ヵ月~未達)に対し、レトロゾール単独群は14.7ヵ月(95%CI:13.0~16.5ヵ月)となり、併用群がリスクを44%有意に減少した(HR:0.556、95%CI:0.429~0.720、p<0.0001)。その後の11ヵ月の追加分析で、リボシクリブ・レトロゾール群ではPFS 25.3ヵ月、レトロゾール単独群では16.0ヵ月が観察された。全生存データについては未達である。MONALEESA-2は、主要評価項目PFSで臨床的有意な改善が認められたため、独立データ監視委員会から中間解析での早期終了を勧告されている。 (ケアネット 細田 雅之) 参考ノバルティス社(グローバル)ニュースリリース MONALEESA-2試験(Clinical Trials.gov) 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 心臓以外の大手術前のレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬使用継続は少なくとも予後や合併症に悪影響は与えない(解説:浦信行氏)(2024/11/04) 患者数が5年で5倍!心不全診療で取りこぼせない疾患とは/日本心臓病学会(2024/11/04) レトロウイルス感染症-基礎研究・治療ストラテジーの最前線-/日本血液学会(2024/11/04) せん妄で認知症リスク5倍~日本の入院患者26万例のデータ(2024/11/04) 飛行機内でインスリンポンプに軽微な影響が生じる可能性(2024/11/04) 禁煙開始が「遅すぎる」ことはない(2024/11/04) 敗血症患者の半数は2年以内に死亡する(2024/11/04) 肝細胞がんにおけるICI療法後の肝移植の転帰は良好(2024/11/04) [ あわせて読みたい ] 突然やってくる!? 外国人患者さん対応エピソード集(2017/02/15) 化療スタンダードレジメン(2014/01/07) スキンヘッド脳外科医 Dr. 中島の 新・徒然草(2016/01/14) 侍オンコロジスト奮闘記~Dr.白井 in USA~ Part1(2015/06/04) Dr.小川のアグレッシブ腹部エコー 肝臓編(2015/05/08) サン・アントニオ乳癌シンポジウム2014〔会員聴講レポート〕 (2014/12/25) Dr.みやざきの鼠径ヘルニア手術テクニックコレクション (2014/11/06) スキンヘッド脳外科医 Dr. 中島の 新・徒然草(2014/01/20)