MCI患者の進行を予測する、DLB進行型の特徴とは 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2017/05/18 認知症の病理学的に特異な治療を有効に行うためには、正確にかつ早期に診断する必要がある。レビー小体型認知症(DLB)は、とくに前駆期においてアルツハイマー病(AD)と誤診されることが少なくない。英国・ロンドン大学のDilman Sadiq氏らは、軽度認知障害(MCI)患者を対象に、フォローアップ時におけるAD、DLBへの進行の有無による臨床的および神経心理学的プロファイルを比較した。Journal of Alzheimer's disease誌オンライン版2017年4月28日号の報告。 本研究は、メモリークリニックデータベースからの非選択サンプルを用いた縦断的研究。1994~2015年の新規患者は1,848例であった。このうち、560例(30%)がMCIの初期診断を有しており、研究対象とした。包括基準は、初期の評価時にMCIと診断され、12ヵ月以上のフォローアップ期間を有する患者とした。 主な結果は以下のとおり。 ・フォローアップデータを有するMCI患者429例のうち、MCIのままだった患者は164例(MCI群:38%)、ADへ進行した患者は107例(AD群:25%)、DLBへ進行した患者は21例(DLB群:5%)であった。そのほかは、代替診断となった。 ・MCI期のベースライン時におけるDLB群は、AD群、安定したMCI群と比較し、視空間機能および文字流暢性検査で有意に悪く、エピソード記憶検査では、AD群より良好であった。 ・ベースライン時、DLB患者は、平均UPDRSスコアが有意に高く、REM睡眠行動障害および認知機能変動の可能性が高かった。 著者らは「DLBへ進行するMCI患者は、特定の認知機能および神経心理学的プロファイルを有する。このことは、早期の疾患特異的治療を行ううえで、重要である」としている。 関連医療ニュース レビー小体型とアルツハイマー型認知症、脳血管病変の違いは MCIからAD、DLBへの進行を予測するには:順天堂大 認知症になりやすい職業は (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Sadiq D, et al. J Alzheimers Dis. 2017 Apr 28. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 レビー小体型認知症(DLB)、アルツハイマー型(AD)との違いは? 医療一般 (2014/10/14) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 胃・胃食道接合部腺がん1次治療、CAPOXへのcamrelizumabおよびapatinibの上乗せは?/BMJ(2026/03/26) 重度外傷患者への搬送時輸血、全血vs.成分輸血/NEJM(2026/03/26) デュピルマブ、水疱性類天疱瘡の適応追加/サノフィ(2026/03/26) PCI後早期のLDL-C値55mg/dL未満達成でMACEリスク激減/日本循環器学会(2026/03/26) 薬剤師による尿培養陽性患者のフォローアップが抗菌薬の適正使用を支援(2026/03/26) アミバンタマブ治療肺がん患者向けサポート・プログラムを提供開始/J&J(2026/03/26) 双極症患者の心理社会的機能回復を阻害している症状は?(2026/03/26) BMIが低下するとがんのリスクも減少するか(2026/03/26) [ あわせて読みたい ] Dr.安部の皮膚科クイズ 初級編(2019/07/15) ~プライマリ・ケアの疑問~ Dr.前野のスペシャリストにQ!【精神科編】(2019/06/15) Dr.たけしの本当にスゴい高齢者身体診察(2019/05/15) J-COSMO(ジェイ・コスモ)Vol.1 No.1(2019/04/17) Dr.林の笑劇的救急問答14<上巻>(2019/03/15) 志水太郎の診断戦略ケーススタディ(2019/02/15) Dr.長尾の胸部X線クイズ 上級編 (2019/01/15) Dr.須藤のやり直し酸塩基平衡 (2018/12/15) 医師が選んだ"2018年の10大ニュース"! 【CareNet.com会員アンケート結果発表】(2018/11/29)