前立腺がん、患者の受診に同行する家族は半数未満

提供元:ケアネット

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公開日:2018/02/05

 

 バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:ハイケ・プリンツ)は2018年1月31日、前立腺がんの治療経験のある患者および前立腺患者の家族について、治療への取り組みやコミュニケーションについて意識調査を行った。同調査は、2017年12月21日~12月26日に、前立腺がんの治療経験のある患者103名、前立腺がん患者の家族103名を対象に、インターネットによるアンケート形式で実施した。

 主な結果は以下のとおり。

・患者が医療機関を前立腺がんの治療で受診する際に、「同行することはない」と回答した家族は54.4%であった。一方、「必ず同行する」「よく同行する」「たまに同行する」は合わせて45.6%で、このうち「必ず同行する」は、13.6%にとどまった。同居する家族の4人に1人(25.2%)は受診に同行せず、また主治医からの説明内容も共有されていなかった。

・不安に感じていることとして、患者では「がんが転移しないか」が72.6%で最も多く、「治療効果が出るか」は43.5%であった。家族でも4人に3人(74.5%)が「がんが転移しないか」を挙げた。

・治療に当たって重視することについては、「日常生活を行なううえで動作が保てること」が最も多く、患者の80.6%、家族の69.9%が挙げた。「寿命(余命)が延びること」と回答したのは、患者の42.7%、家族の30.1%であった。

・新しい治療法を受けることについては、患者の9割(91.3%)が「やりたい」「やってみたい」と回答した。また、家族の8割(78.6%)が「患者に提案してみたい」と回答した。

■参考
バイエル薬品ニュースリリース

(ケアネット 細田 雅之)