抗PD-L1抗体アテゾリズマブ国内発売、肺がん治療に

提供元:ケアネット

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公開日:2018/04/25

 

 中外製薬株式会社(本社:東京、代表取締役社長 CEO:小坂 達朗)は、「切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を効能・効果として本年1月19日に製造販売承認を取得した抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体アテゾリズマブ(商品名テセントリク)について、2018年4月18日薬価収載され販売を開始した。

 アテゾリズマブは、腫瘍細胞または腫瘍浸潤免疫細胞に発現するタンパク質であるPD-L1を標的とする免疫チェックポイント阻害剤。PD-L1は、T細胞の表面上に見られるPD-1、B7.1の双方と結合しT細胞の働きを阻害する。アテゾリズマブはこの結合を阻害しT細胞の抑制状態を解除することで、T細胞による腫瘍細胞への攻撃を促進すると考えられている。

●販売名:テセントリク点滴静注1200 mg
●一般名:アテゾリズマブ(遺伝子組換え)
●効能・効果:切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
●用法・用量:通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1,200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる。
●承認日:2018年1月19日
●薬価基準収載日:2018年4月18日
●販売開始日:2018年4月18日
●使用期限:3年
●薬価:テセントリク点滴静注1200 mg 625,567円/1バイアル

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(ケアネット 細田 雅之)