新型コロナウイルス感染症の拡大について、一般市民の意識の実態を知る目的に、株式会社アイスタット(代表取締役社長 志賀保夫)は、4月20日に2回目の「新型コロナウイルスに関するアンケート調査」を行った(1回目は3月20日に実施)。
アンケートは、業界最大規模のモニター数を誇るセルフ型アンケートツール“Freeasy”を運営するアイブリッジ株式会社の会員で20~79歳の300人を対象に調査を実施したもの。
同社では今後も毎月定期的に定点調査を行い、その結果を報告するとしている。
●調査概要
形式:WEBアンケート方式
期日:2020年4月20日
対象:セルフ型アンケートツール“freeasy”の登録者300人(20歳以上)
■アンケート結果の概要
・新型コロナウイルス拡大について、約9割の人が「怖い」と思っている(前回より約22%増加)
・新型コロナウイルス予防対策の実施は84.7%で、前回より約26%増加
・新型コロナウィルスに感染しない自信はあるかは、「ない」38.0%が「ある」14.3%を上回った
・新型コロナウィルスの正しい情報を取得できているは56.3%で、約4割は取得できていない
・新型コロナウィルス情報の入手経路は、「TVなどのニュース」が89.7%で最も多い結果
・新型コロナウィルスの拡大は、収入面に不安を与えているが57%(前回より約14%増加)
・予防対策の1位は「手洗い」、2位は「マスク着用」、3位は「不要な外出を控える」(前回より20%以上増加した予防対策は3密に関する内容)
・この状態にどの程度耐えられるかは、「あと8週間以上」が33.7%で最多
■アンケート結果の詳細
質問1の「新型コロナウイルス拡大について、どう思いますか」では、「怖い」(92.0%)、「それ以外」(8.0%)の回答結果であり、前回よりも約22%も「怖い」が増加した。
質問2の「新型コロナウイルス予防対策を実施してますか」では、「実施している」(84.7%)、「どちらでもない」(8.3%)、「実施していない」(7.0%)の回答結果だった。前回よりも「実施している」が約26%増加したが、20・30代の約25%が「どちらでもない/実施していない」と回答するなど予防への意識の低さがうかがわれた。
質問3の「新型コロナウイルス感染症予防策として行っていることはなんですか(複数回答)」では、「手洗い」(91.3%)、「マスク着用」(76.7%)、「不要な外出を控える」(69.7%)、「人混みを避ける・時差通勤」、「集会・イベントなどに参加しない」、「うがい」などの順で多かった。とくに「不要な外出を控える」に関しては、70・80代の7割以上が控えている一方で、60代以下では約6割台と自粛浸透の低さが目立った。
質問4の「新型コロナウイルス感染症に感染しない自信はありますか」では、「自信がある」(14.3%)、「どちらでもない」(47.0%)、「自信がない」(38.0%)の回答だった。また、わずかながら「すでに陽性と診断」が0.7%存在していた。
質問5の「新型コロナウイルス感染症の正しい情報を取得できているか」では、「取得できている」(56.3%)、「どちらともいえない」(36.0%)、「取得できていない」(7.7%)だった。とくに40・50代で情報の取得がうまくできていない結果だった。
質問6の「新型コロナウイルス感染症の情報をどのような経路で入手していますか(複数回答)」では、「TVなどのニュース」(89.7%)、「ネットのニュース」(57.3%)、「TVなどのワイドショー」(48.7%)の順で多く、かかりつけのクリニックなどの医療者からは3.0%、保健所からは2.0%と医療機関からの情報取得は前回同様に少なかった。
質問7の「新型コロナウイルス感染症の拡大は、あなた自身の収入面に不安を与えていますか」では、「不安である」(57.0%)、「どちらとも言えない」(26.0%)、「不安でない」(17.0%)の回答で、半数近くは不安を抱えているという回答だった。前回と比較して「不安である」の回答が約14%増加した。
質問8の「あなたは、あとどの程度、この状態に耐えられることができますか」では、「もう限界」(8.7%)、「あと1週間」(6.7%)、「あと2~3週間」(27.3%)、「あと4~5週間」(18.7%)、「あと6~7週間」(5.0%)、「あと8週間以上」(33.7%)という回答だった。「あと8週間以上」という回答が1番多く、長期的な自粛への対応ができていることをうかがわせた。
(ケアネット 稲川 進)