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ALK陽性肺がん、アレクチニブ1次治療の5年生存は6割超(ALEX)/Ann Oncol

未治療進行ALK陽性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象とする、アレクチニブとクリゾチニブの有効性を比較した「ALEX試験」の最終解析結果が、中国・香港中文大学のT. Mok氏らにより報告された。同試験については、初回データカットオフ(2017年2月9日)時点で無増悪生存期間(PFS)の有意な改善が示されていた。Annals of Oncology誌2020年8月31日号掲載の報告。
研究グループは、未治療のIII/IV期ALK陽性NSCLC患者を、アレクチニブ群(1回600mg、1日2回経口投与、152例)またはクリゾチニブ群(1回250mg、1日2回経口投与、151例)に無作為に割り付け、病勢進行、毒性発現、同意撤回または死亡まで投与を継続した。
主要評価項目は治験参加医師の評価によるPFS、副次評価項目は奏効率、全生存期間(OS)、安全性であった。
主な結果は以下のとおり。
・治験参加医師の評価によるPFSの中央値は、アレクチニブ群34.8ヵ月、クリゾチニブ群10.9ヵ月と、アレクチニブ群で有意に延長した(ハザード比[HR]:0.43、95%信頼区間[CI]:0.32~0.58)。
・追跡期間中央値は、アレクチニブ群48.2ヵ月、クリゾチニブ群23.3ヵ月。OSイベントの発生が37%の時点でのOS中央値は、アレクチニブ群が未達、クリゾチニブ群は57.4ヵ月であった(層別化HR:0.67、95%CI:0.46~0.98)。
・5年OS率は、アレクチニブ群62.5%、クリゾチニブ群45.5%であり、それぞれ34.9%、8.6%の患者が治療を継続していた。
・OSに対するアレクチニブのベネフィットは、ベースラインで中枢神経系転移を有する患者(HR:0.58、95%CI:0.34~1.00)でも有していない患者(HR:0.76、95%CI:0.45~1.26)でも認められた。
・治療期間中央値は、アレクチニブ群が長かった(28.1ヵ月 vs.10.8ヵ月)。
・安全性に関する新たな所見は観察されなかった。
(ケアネット)
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