2021年、がん専門医に読まれた記事は?「Doctors’Picks」ランキング

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2021/12/31

 

 ケアネットが運営する、オンコロジーを中心とした医療情報キュレーションサイト「Doctors'Picks」(医師会員限定)は、2021年にがん専門医によく読まれた記事ランキングを発表した。がん横断的なトピックスやCOVID-19とがんに関連する記事のほか、米国腫瘍学会(ASCO)関連の話題が多くランクインしている。

【1位】おーちゃん先生のASCO2021肺がん領域・オーラルセッション/Doctors'Picks
 6月に行われた米国臨床腫瘍学会(ASCO)。4,500を超える演題から注目すべきものをエキスパート医師がピックアップして紹介。肺がん分野は山口 央氏(埼玉医科大学国際医療センター)が「CheckMate-9LA試験の2年アップデート」「IMpower130、IMpower132、IMpower150 の免疫関連の有害事象を分析」などを選定した。

【2位】がん関連3学会、がん患者への新型コロナワクチン接種のQ&A公開/CareNet.com
 3月末、がん関連3学会(日本癌学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会)は合同で「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とがん診療についてQ&A―患者さんと医療従事者向け ワクチン編 第1版―」を公開した。

【3位】ASCO 乳がん 注目演題まとめ(1)オーラル/周術期/Doctors'Picks
 ASCO注目演題、乳がん分野は寺田 満雄氏(名古屋市立大学)が全オーラル演題をチェックしたうえで注目すべき10演題を選定、サマリーと共に紹介した。

【4位】リキッドバイオプシーを用いたがん遺伝子パネル検査が国内で初承認/日経メディカル
 3月、中外製薬は血液検体を用いて固形がんに対する包括的ゲノムプロファイリングを行う検査「FoundationOne Liquid CDx がんゲノムプロファイル」の承認獲得を発表。リキッドバイオプシーを用いたがん遺伝子パネル検査は国内初承認となる。進行固形がん患者を対象に、血液中の循環腫瘍 DNA(ctDNA)を用いて324個のがん関連遺伝子を解析する。

【5位】免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象…メカニズムと緩和戦略/Nature Reviews Drug Discovery
 チェックポイント阻害薬(ICI)治療に関連した免疫関連有害事象(irAE)の発生と、発生を予測するバイオマーカーを特定し、発症を抑制するメカニズムを解説する論文がNature Reviews Drug Discovery誌に掲載された。

6~10位は以下のとおり。
【6位】ASCO 消化器がん 注目演題まとめ/Doctors'Picks
【7位】固形がん患者における新型コロナワクチン接種後の抗体価/Annals of Oncology
【8位】がん免疫療法患者に対するCOVID-19ワクチン接種/SITC
【9位】IMpower150試験、EGFR陽性・肝/脳メタ解析の最終報告/Journal of Thoracic Oncology
【10位】「オンコタイプDX乳がん再発スコアプログラム」の保険適用を了承/中医協

(ケアネット 杉崎 真名)