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片頭痛に対する抗CGRP抗体の有効性と安全性~メタ解析

提供元:ケアネット

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公開日:2022/04/07

 

 片頭痛治療に対するカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)を標的とした抗CGRP抗体の有効性および安全性を評価するため、中国・The First Affiliated Hospital of Wannan Medical CollageのTingting Huang氏らは、システマティックレビューおよびメタ解析を実施した。Brain and Behavior誌オンライン版2022年3月8日号の報告。

 各データベース(PubMed、Embase、Cochrane Library、Chinese National Knowledge Infrastructure、WanFang Dataなど)より、片頭痛治療薬である抗CGRP抗体の2021年3月までのランダム化比較試験(RCT)を検索した。スクリーニング後、試験の方法論的質を評価した。メタ解析には、RevMan 5.3 softwareを用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・26件のRCTより、2万1,736例が抽出された。
・抗CGRP抗体群1万3,635例および対照群8,101例が含まれた。
・メタ解析では、抗CGRP抗体は、対照群と比較し、以下のアウトカム指標で有意な効果と関連していることが示唆された。
 ●1ヵ月当たりの平均頭痛日数がベースラインから50%以上低下した患者数(RR:1.50、95%CI:1.39~1.62、p<0.00001)
 ●抗CGRP抗体投与2時間後での無痛患者の割合(RR:1.98、95%CI:1.77~2.20、p<0.00001)
 ●投与後2~24時間における無痛持続患者の割合(RR:2.18、95%CI:1.93~2.46、p<0.00001)
・抗CGRP抗体群における有害事象は、対照群と比較し、有意に多かった(RR:1.08、95%CI:1.04~1.12、p<0.0001)。

 著者らは「抗CGRP抗体は、片頭痛治療において非常に有効であるが、有害事象には注意が必要である。本メタ解析には、研究の量や質に関する制限が含まれているため、より質の高い研究により、内容が検証されるべきであろう」としている。

(鷹野 敦夫)

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