ノボ ノルディスク ファーマは、2022年5月25日、2型糖尿病を効能・効果とする週1回投与のGLP-1アナログ製剤「オゼンピック皮下注2mg」の販売を開始した。オゼンピック皮下注2mgは、従来からインスリン製剤等に使用されているペン型注入器「フレックスタッチ」と同様の構造であり、投与に際してはA型専用注射針(30~34G)を使用する。
オゼンピック皮下注2mgは用量調節・複数回使用が可能
オゼンピック皮下注については、2020年6月29日に単回投与デバイスを用いた同0.25mg SD、同0.5mg SDおよび同1.0mg SDが発売されている。しかし、2022年3月中旬頃から日本において出荷停止となっていた。オゼンピック皮下注 SDが出荷停止となったことに伴い、医療機関では代替薬への切り替えが行われていた。このような中、用量調節が可能な複数回使用製剤であるオゼンピック皮下注2mgが発売されることとなった。
なお、同社はオゼンピック皮下注 SDについて「当面は出荷停止が続く見込みだが、日本での供給再開を目指している」と述べている。
オゼンピック皮下注2mg製品概要
・製品名:オゼンピック皮下注2mg
・一般名:セマグルチド(遺伝子組換え)
・効能・効果:2型糖尿病
・用法・用量:通常、成人には、セマグルチド(遺伝子組換え)として週1回0.5mgを維持用量とし、皮下注射する。ただし、週1回0.25mgから開始し、4週間投与した後、週1回0.5mgに増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、週1回0.5mgを4週間以上投与しても効果不十分な場合には、週1回1.0mgまで増量することができる。
・適用上の注意:本剤はJIS T 3226-2に準拠したA型専用注射針を用いて使用すること
・包装 1筒1.5mL:1本
・承認年月日:2018年3月23日
・薬価基準収載日:2022年5月25日
・薬価:オゼンピック皮下注2mg:11,008円
・発売日:2022年5月25日
・製造販売元:ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
(ケアネット 野辺 加織)