手術前後デュルバルマブ、非小細胞肺がんの無イベント生存を有意に延長(AEGEAN)/AZ

提供元:ケアネット

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公開日:2023/03/23

 

 アストラゼネカ社は2023年3月9日、第III相AEGEAN試験の中間解析の結果を発表した。切除可能な早期(IIA~IIIB期)非小細胞肺がん(NSCLC)を対象とした同試験の中間解析において、術前での化学療法とデュルバルマブの併用および術後デュルバルマブ単剤治療は、術前化学療法単独と比較して、統計学的に有意かつ臨床的に意義のある無イベント生存期間(EFS)延長を示している。

 病理学的完全奏効(pCR)および主要な病理学的奏効(MPR)の最終的な解析結果は、これまでに報告された中間解析における良好な結果と一致していた。同試験は、無病生存期間(DFS)および全生存期間(OS)を含む主要な副次評価項目を評価するため、予定通り継続する。

 世界で肺がんと診断される患者は年間220万人と推定されており、その80〜85%がNSCLCと診断されている。NSCLCの約25〜30%が、根治が期待される切除可能な早期NSCLCと診断されるが、StageIIの5年生存率は56~65%、StageIIIaでは41%、StageIIIbでは24%にまで低下することから、依然として高いアンメットニーズが存在していることがうかがえる。

 これらのデータは、近く開催される医学学会で発表され、世界の規制当局と共有される。

(ケアネット 細田 雅之)

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