ファイザーのXBB.1.5対応コロナワクチン承認/厚労省

提供元:ケアネット

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公開日:2023/09/04

 

 厚生労働省は9月1日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のオミクロン株対応ワクチンの一部変更について承認したことを発表した。今回の承認で、ファイザーのオミクロン株XBB.1.5系統のスパイクタンパク質をコードするmRNAを含む1価ワクチンが追加された。一変承認されたのは対象年齢別に、「コミナティRTU筋注」、「コミナティ筋注5~11歳用」、「コミナティ筋注6ヵ月~4歳用」の3タイプとなる。いずれも2023年7月7日に製造販売承認事項一部変更申請されていたもので、9月20日以降の秋開始接種に使用される。

 一変承認されたワクチンの概要は以下のとおり。

(1)
販売名:コミナティRTU筋注
一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン
(有効成分名:トジナメラン及びリルトジナメラン、トジナメラン及びファムトジナメラン又はラクストジナメラン)(下線部追加)
接種対象者:12歳以上の者
効能・効果:SARS-CoV-2による感染症の予防
用法・用量:初回免疫として、1回0.3mLを合計2回、通常、3週間の間隔で筋肉内に接種する。追加免疫として、1回0.3mLを筋肉内に接種する。
接種間隔:通常、前回のSARS-CoV-2ワクチンの接種から少なくとも3ヵ月経過した後に接種することができる。

(2)
販売名:コミナティ筋注5~11歳用
一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン
(有効成分名:トジナメラン、トジナメラン及びファムトジナメラン又はラクストジナメラン)(下線部追加)
効能・効果:SARS-CoV-2による感染症の予防
用法・用量:本剤を日局生理食塩液1.3mLにて希釈する。初回免疫として、1回0.2mLを合計2回、通常、3週間の間隔で筋肉内に接種する。追加免疫として、1回0.2mLを筋肉内に接種する。
接種間隔:通常、前回のSARS-CoV-2ワクチンの接種から少なくとも3ヵ月経過した後に接種することができる。

(3)
販売名:コミナティ筋注6ヵ月~4歳用
一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン
(有効成分名:トジナメラン、トジナメラン及びファムトジナメラン又はラクストジナメラン)(下線部追加)
効能・効果:SARS-CoV-2による感染症の予防
用法・用量:本剤を日局生理食塩液2.2mLにて希釈する。初回免疫として、1回0.2mLを合計3回、筋肉内に接種する。2回目は通常、3週間の間隔で、3回目は2回目の接種から少なくとも8週間経過した後に接種する。追加免疫として、1回0.2mLを筋肉内に接種する。
接種間隔:通常、前回のSARS-CoV-2ワクチンの接種から少なくとも3ヵ月経過した後に接種することができる。

(注)トジナメラン、リルトジナメラン、ファムトジナメラン及びラクストジナメランは、それぞれSARS-CoV-2の起源株、オミクロン株BA.1系統、オミクロン株BA.4-5系統及びオミクロン株XBB.1.5系統のスパイクタンパク質をコードするmRNA。

(ケアネット 古賀 公子)