富士フイルムとアストラゼネカは、切除不能StageIII 非小細胞肺がん(NSCLC)の化学放射線療法(CRT)の過去症例を検索できるシステムを共同開発した。富士フイルムは、この検索機能を3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT Ver7.0」にオプション機能として搭載した。SYNAPSE VINCENT Ver7.0は富士フイルムメディカルを通じて4月10日より提供を開始した。
今回開発したシステムは両社が2021年から共同で開発を進めてきた医療情報システムで、切除不能StageIII NSCLCに対するCRT症例の検索に加え、放射線治療計画の表示が可能。アストラゼネカが14の医療機関からNSCLCに対するCRT適用例1,900症例の放射線治療計画を収集し、富士フイルムがデータベース化および検索機能の開発を行った。
医師がCT画像を入力し腫瘍の位置や検索条件を指定すると、データベースから腫瘍中心位置が近い過去症例を検索し、放射線治療計画の作成をサポートする。
(ケアネット 細田 雅之)