コーヒーは動脈硬化に影響するか

提供元:ケアネット

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公開日:2024/10/15

 

 習慣的なコーヒー摂取によって心臓足首血管指数(CAVI)には変化がなく、動脈硬化に影響を及ぼさないことが、イタリア・University Milano-BicoccaのRaffaella Dell’Oro氏らの研究で示唆された。この結果は習慣的にコーヒーを摂取しても血圧に有意な影響がないことを支持するかもしれない。American Journal of Hypertension誌2024年10月号に掲載。

 本研究は、PAMELA研究の第3回フォローアップで募集された514人(平均年齢±SD:66.6±9.9歳)を対象に、習慣的なコーヒーの1日摂取量によって3群(0、1~2、3杯/日以上)に分け、CAVI、診療所血圧、自由行動下血圧などを測定した。

 主な結果は以下のとおり。

・年齢、性別、代謝、腎臓のプロファイルは、3群で同様だった。
・診療所血圧と自由行動下血圧は3群で同様で、CAVIも同様だった(0杯:9.1±1.8m/s、1~2杯:9.5±2.3m/s、3杯以上:9.2±2.1m/s、p=NS)。
・CAVIにおいても、降圧治療中の参加者においても、有意な性差はみられなかった。

(ケアネット 金沢 浩子)