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米国ニューロジェシックス社とのQutenzaの商業化に関するライセンス契約締結

アステラス製薬株式会社は23日、同社の欧州子会社アステラスファーマヨーロッパLtd.(本社:英国ステインズ、以下「アステラス ファーマ EU」)が、米国のバイオ医薬品会社ニューロジェシックス社(英名:NeurogesX, Inc.、本社:米国カリフォルニア州)と、6月19日(現地時間)に、同社の末梢神経因性疼痛治療剤「Qutenza(キューテンザ)」について、欧州および中東、アフリカ(以下「契約地域」)での商業化に関する独占的なライセンス契約を締結したと発表した。

テルミサルタン+アムロジピンの併用治療が24時間にわたる血圧コントロールに有効

 テルミサルタン(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)とアムロジピン(カルシウム拮抗薬)の併用治療により、24時間にわたり持続的かつ確実な降圧効果が得られたことを示した試験の成績が、第19回欧州高血圧学会学術集会で発表された。試験成績は、2型糖尿病患者、肥満患者、高齢者、黒人、およびアムロジピン単剤では十分な血圧コントロールが得られない患者を含む、心血管イベントのリスクを抱える幅広いプロファイルの高血圧患者でテルミサルタンとアムロジピンの併用治療の忍容性が良好であることを示したという。独ベーリンガーインゲルハイム社が報告した。

利尿剤の合剤「ブロプレス プラス」をヨーロッパで発売開始

 武田薬品工業株式会社は18日、ドイツにおいて、ブロプレス(一般名:カンデサルタン シレキセチル)と利尿剤(一般名:ヒドロクロロチアジド)との合剤である高血圧症治療剤「ブロプレス プラス」を発売した。新たに発売された合剤は、欧州における最高用量であるカンデサルタン32mgにヒドロクロロチアジド25mgまたは12.5mgを組み合わせた2つの新用量がある。

進行卵巣がん患者の再発性の症候性癌性腹水がafliberceptで改善

サノフィ・アベンティス株式会社は17日、仏サノフィ・アベンティス社と米Regeneron社が行った、プラセボ対照無作為化第II相試験でaflibercept(VEGF Trap)の投与を受けた再発性の症候性癌性腹水(SMA)を伴う進行卵巣がん患者において、試験の主要エンドポイントである初回の再穿刺(腹腔内からの液体の除去)までの期間の中央値に関し、プラセボ対照群と比較して統計的有意な改善が見られたことを発表した。症候性癌性腹水は、進行がん患者さんの腹腔内に液体が異常に溜まる病気。

新規素材「中分子キトサン」を開発 実験モデルにて、「プリン体」を吸着、尿酸値の上昇防止を確認

 ロート製薬株式会社は16日、機能性素材の探索を重点研究テーマに掲げる研究拠点「ロートリサーチビレッジ京都」において、血中尿酸値の上昇原因の一つであるプリン体を吸着する新素材「中分子キトサン」を開発したと発表した。研究の結果、「中分子キトサン」は動物モデルにおいて、プリン体の過剰摂取に起因する尿酸値の上昇を抑制する作用があることを確認。「中分子キトサン」は、従来の高分子キトサンよりも溶解性に優れることから、飲料形態での利用も可能であり、機能性食品素材としての応用範囲が広がるものだという。

大腸がん治療における国際標準と日本の現状・・・米国のOptimized chemotherapyと今後の展望

 2009年6月11日、コンラッド東京にて「大腸がん治療における国際標準と日本の現状」と題して開催された、株式会社ヤクルト本社によるプレスセミナーの第2報をお届けする。  臨床の第一線で活躍する腫瘍内科医である米国メイヨークリニック腫瘍学部内科腫瘍学科教授のA.Grothey氏(写真)は、今後の治療戦略として分子標的薬の現状について述べた。また、肝転移時の集学的治療、米国における標準的な術後補助化学療法について紹介した。

タシグナが初発の慢性骨髄性白血病の治療に優れた効果を発揮

ノバルティス ファーマ株式会社は16日、「タシグナ」(一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物)の投与を受けた初発の慢性骨髄性白血病(CML)の患者において、治療開始から12ヵ月の時点で速やかな効果が見られ、CMLの原因となる異常なタンパクの発現が大幅に減少することが、GIMEMA (Gruppo Italiano Malattie Ematologiche dell’Adulto)グループが実施する試験からの新たなデータで示されと発表した。

早期関節リウマチへのエンブレルとメトトレキサートの併用による抑制効果について

ワイス・ヨーロッパは12日、デンマーク・コペンハーゲンで開催された欧州リウマチ学会(EULAR)にて、早期活動性関節リウマチ患者を対象としたエタネルセプト(商品名:エンブレル)とメトトレキサートの併用に関する臨床試験(COMET試験)の結果が発表されたと報告した。同試験結果では、活動性が中等度から重度の早期関節リウマチ患者において、エンブレルとメトトレキサートの併用により、関節破壊の進行抑制が2年目も継続していることが明らかになったとのこと。