抗精神病薬を処方された患者は本当に薬を服用しているのか? Stephenson氏らは経口第二世代抗精神病薬を服用している患者について、医師が認識しているアドヒアランスと患者による薬局への薬剤請求から判定した実際のアドヒアランスを比較し、「医師が思っているよりも患者のアドヒアランスは良好でないため、再発予防も見据え適切な介入を行うことが重要である 」と結論づけた。本報告はInt J Clin Pract誌6月号(オンライン版5月11日号)に掲載された。
境界性人格障害患者の自殺予防のポイントはリハビリ 境界性人格障害では自殺行為を繰り返すことが大きな問題となる。多くの患者は寛解まで時間を要するため、約10%が自殺により死亡するといわれている。Soloff氏らは境界性人格障害患者の長期予後改善のために、自殺の予測因子を検証した。そのうえで「自殺リスクを減少させ、長期の転帰を改善するには、社会的かつ職業的リハビリテーションによる心理社会的介入が重要である」と結論づけている。Am J Psychiatry誌2012年5月号掲載の報告。
不眠症治療薬 エスゾピクロン(商品名:ルネスタ) 2012年1月、不眠症を適応とするエスゾピクロン(商品名:ルネスタ)が承認された。本剤は非ベンゾジアゼピン系に属するGABAA受容体作動薬であり、GABAの作用を増強することにより臨床効果を発揮すると考えられている。
双極性障害治療薬 ラモトリギン(商品名:ラミクタール) 抗てんかん薬であるラモトリギン(商品名:ラミクタール)は、2011年7月、国内初となる「双極性障害における気分エピソードの再発・再燃抑制」を効能・効果とする適応追加の承認を取得した。