Dr.林による救急シリーズも第11作目に突入!ますますパワーアップの今作は心臓以外の胸痛編とショック編の2部構成。
心臓以外の胸痛編では肺塞栓、食道破裂、気胸を取り上げます。「検査のしすぎは悪いことはあってもいいことはない。」救急診療の場面で、どうやって必要な検査を選択し、診断を絞り込んでいくのか。Dr.林の愛があふれる講義で身につけていきましょう。笑いあり、涙ありの爆笑症例ドラマにもヒントがいっぱい!笑いながら楽しく学んでください。
第1回 肺塞栓(診断編)「突き刺すような胸痛を訴える47歳男性」
胸痛の3大疾患の1つである肺塞栓の診断についてみていきます。ここでは軽症の肺塞栓を取り上げます。
軽症の場合は、「数日かかって発症」、「下肢のDVTがない」、「呼吸困難、頻呼吸、胸膜痛がない」こともあります。その上、バイタルサインが安定してもPEがあるこことも・・・。こうやって騙されていくのです、そう安易に除外してはダメなのです。それでは、どうすればよいのでしょうか?全例CT?D-dimerも?「検査のし過ぎは悪いことはあってもいいことはない」。面倒くさがらないでリスク評価を行いましょう。
第2回 肺塞栓(Massive) 「胸痛と息切れの70歳男性」
今回は肺塞栓の中でも広範型、亜広範型、つまり高リスクな肺塞栓について解説します。
広範型の肺塞栓は素早い判断と処置が求められます。そのために必要な検査は?どうやって診断を絞るのか?そして、その治療方法は?
たくさんの選択肢の中から、本当に必要なこと、その優先順位を明確にお教えします!
第3回 食道破裂 「嘔吐後に突然発症の胸背部痛の50歳男性」
胸痛といえば、心筋梗塞、大動脈解離、肺塞栓が3大疾患となりますが、それらが否定できたとき、鑑別に上げるべき疾患を考えてきましょう。
今回は「食道破裂」です。
食道破裂は、非常にまれな疾患ですが、見逃すと命にかかわる重篤な疾患です。
めったに診ることのないこの疾患に出会ったときに見逃さないためのポイントをDr.林が徹底的にお教えします。
臨床像、疫学、症状、病、身体所見、そして有用な検査まで、しっかりと学んでください。
第4回 自然気胸 「ランニング中 息苦しくなった25歳男性」
今回は、自然気胸を中心に解説します。
小さな気胸は見落としやすく、なかなか診断がつかないことも。今回はすぐにできて侵襲の少ない検査、超音波で見つけ出す方法を詳しくお教えします。
Aライン、Bライン、バットマン、Sliding sign、Lung pointなど、肺エコーの肝を学びましょう。
そして、気胸⇒胸腔ドレナージ・・・ちょっと待って!それはきちんと気胸を評価してから行うかどうかを考えましょう。
その他、心臓由来以外の胸痛で、ちょっと覚えておくべき疾患もチェック!