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もう迷わない ! 好きになる心電図 <下巻>

苦手な12誘導心電図が好きになるツボを山下武志先生が伝授 !

シリーズ名
もう迷わない ! 好きになる心電図シリーズ
診療科
循環器内科/心臓血管外科 
収録内容
第5回 「12誘導心電図編・総論」
第6回 「12誘導心電図編・異常QRS」
第7回 「12誘導心電図編・ST部分とT波」
第8回 「不整脈evidence」
講師
山下 武志
収録時間
135 分
価格
8,250円(税込)
発行日
2006-03-17
商品コード
CND0044

第5回「12誘導心電図編・総論」


今回から12誘導心電図の話題に移ります。モニター心電図に比べ苦手意識を感じる先生方も多いはず。でも大丈夫! そもそも何で12個も誘導があるのか? またどこを見れば正常と確認出来るか? これさえクリア出来れば心の負担はずっと軽減されるはず。では、いかに重要な誘導と重要でない誘導を見分けるか?
そのコツは・・・
①Ⅰ、Ⅱ誘導をまず見る。②それから胸部誘導をV1からV5誘導へ見る。
では、その理由は? 臨床で使える実践派講義をお楽しみに!

第6回「12誘導心電図編・異常QRS」
12誘導心電図読解のポイントであるQRS波の中で一番問題になるのが「異常Q波」です。しかし本当のところ、正常なQ波と異常なQ波を、何を根拠に判断しているのか意外と分かっていないのではないでしょうか?
中にはそのせいで12誘導心電図が嫌いになってしまった方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この異常Q波が分かれば苦手意識はなくなるはずです。重要な異常Q波を押さえられれば、異常なQRS波を理解したも同然。というのも、異常なQRSには、変な形と変な大きさという二種類しかないからです。
臨床に徹したクリアカットな講義で、もう12誘導心電図は怖くありません!

第7回「12誘導心電図編・ST部分とT波」
ST部分の基本を思い出してみましょう。基線とくらべて上がっていれば、頻度の多いのは心筋梗塞で、下がっていれば狭心症の発作。どちらが危ないかと言えば、もちろんSTの上昇です。しかし実際のところ、ST低下の方が診療の場では頻度が高いはず。もしも下がっていたらどうしますか? 答えは「慌てず騒がず患者の元へ」。まずは患者さんの状態を確認しましょう。STがあまり変わっていなくても症状があれば大きな異常の可能性があります。もしSTが激しく下がっていても、患者さんに症状がなければあまり病的ではないかもしれない…。ではどう見分けるのでしょうか?
今回も現場で役立つ行動指針を実際の心電図を読み解きながら解説します。

第8回「不整脈evidence」
今回はちょっと知っているだけで、周りからも「むむ、できる」と賞賛を浴びること間違いなし(?)の、ワンポイントレッスンをお送りします。
テーマは:1)変行伝導 2)心室期外収縮の治療 3)心房細動の治療。
それぞれ、“変行伝導の見分け方は?”、“心室期外収縮の治療の落とし穴とは?”、“心房細動の治療でワーファリンをどう考える?”…と臨床で即役立つ実践的知識のツボをお届けします!

山下 武志 ( やました たけし )氏 心臓血管研究所 所長

1986年東京大学医学部卒業。1994年大阪大学医学部第二薬理学講座。1998年東京大学医学部循環器内科助手。2002年より病棟部/生理機能検査部副部長兼任。日本心電学会木村栄一賞、日本循環器学会YIA(Young Investigator’s Award)、世界心電学会YIA賞受賞。日本内科学会内科認定医、日本循環器学会認定専門医。日本心電学会評議員・学術諮問委員、日本心臓電気生理ペーシング学会評議員。 著書:『ナース・研修医のための心電図が好きになる!』(南江堂)