Dr.林の笑劇的救急問答も16年目に突入!
下巻は「皮膚科救急編」。壊死性筋膜炎、ダニについて取り上げます。
見逃し厳禁の「壊死性筋膜炎」。手遅れにならないための診断のポイントと詳しい病態をお教えします。
また、「ダニ」のセッションでは、皮膚に張り付いたマダニの簡単な取り方やダニが介する感染症の診断・治療について解説します。
思わず笑ってしまう症例ドラマと楽しくわかりやすいDr.林の講義でしっかりと学んでください。
第5回 壊死性筋膜炎1 見た目はいいのに痛がりなのだ
Dr.林の笑劇的救急問答16の後半は皮膚科救急です。そのなかでも見逃し厳禁の壊死性筋膜炎について取り上げます。
壊死性筋膜炎の典型といえば、血性水泡やまっ黒い皮膚。教科書でよく見る所見です。でも、そこまでいってしまうともう手遅れ。
早期では、そんな典型所見をみることはありません。
また、血液検査の数値で予測できるとされるLRINECスコア。感度は90%以上といわれていますが、実は、臨床では役に立ちません。
ではどうすれば早期に発見できるのでしょうか。
第6回 壊死性筋膜炎2 刺身を食べすぎて…?
前回に引き続き壊死性筋膜炎についてです。
原因菌とその病態、タイプ分類などをDr.林が整理してわかりやすくお教えします。
それらをきちんと理解し、病歴を詳しく聴取することが早期発見につながります。
とくにリスクの高い患者さんには注意が必要です。
どのような疾患がリスクとなるのか、しっかりと確認しましょう!
第7回 ダニ1 取れるものなら取ってみて!
皮膚科救急のもう1つのテーマはダニ。一晩でホクロができたと言って患者さんが受診することはありませんか?実はマダニがついているのです。あなたなら、どうやってそのダニを取り除きますか?無理に引っこ抜くと口器が残り、肉芽になったり、感染したりすることも。
それならばワセリンやアルコールを使って滑りを良くして引っこ抜く?根性焼で焼き切る?それとも、皮膚ごと切り取ってしまう?いえいえ、実は簡単な方法があるんです!必見です!
第8回 ダニ2 不明熱と発疹でつつがある?
Dr.林の笑劇的救急問答16もいよいよ最終回!今回のテーマもダニ。不明熱+発疹で受診したときは、リケッチア病、ライム病など、ダニが介する感染症を疑う必要があります。その場合、探さなくてはならないものは「刺し口」。疑わないと見つけることができないので、疑うことから始めましょう。そして、治療については、選択する抗菌薬についてもしっかりとお教えします。