血腫洗浄が再手術の率を下げる効果があるといえる(解説:高梨 成彦 氏)-1845 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2024/08/07 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 高梨 成彦( たかなし しげひこ ) 氏 東京都健康長寿医療センター 脳神経外科医長 オリジナルのニュース 慢性硬膜下血腫の穿頭ドレナージ術、洗浄なしvs.あり/Lancet(2024/06/27掲載) 慢性硬膜下血腫に対する手術後は、おおむね10%程度の症例において再手術が必要になることが知られている。再手術を減らすために洗浄とドレナージを行うことが一般的で、さらに血腫腔を酸素や炭酸ガスで置換する方法などが報告されている。ドレナージチューブを留置することの有効性を示したRCT は報告されているが、洗浄自体の意義について検証したのが本研究である。結果としては無洗浄群で再手術が多い傾向が認められた。また… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 高梨 成彦先生の他のコメント 広範囲虚血患者に対する経皮的脳血栓回収術の有効性が示された(解説:高梨成彦氏) (2023/06/13掲載) 経皮的脳血栓回収術後の血圧管理について1つの指標が示された(解説:高梨成彦氏) (2023/02/14掲載) 内科治療に血管内治療を追加する有効性は示されなかったものの、周術期合併症率は低く抑制された(解説:高梨成彦氏) (2022/09/22掲載) tPA静注+経皮的脳血栓回収術が今後も標準治療として選択されることになるだろう(解説:高梨成彦氏) (2022/08/17掲載) 無症候性内頚動脈狭窄症に対する内科治療の高い発症抑制効果が確認された(解説:高梨成彦氏) (2022/07/06掲載) 出張血管内治療方式では血栓回収術を開始するまでの時間が大幅に短縮された(解説:高梨成彦氏) (2022/06/07掲載) 広範囲梗塞の患者にも経皮的脳血栓回収術の有効性が示された(解説:高梨成彦氏) (2022/03/16掲載) 6時間以上経過した脳主幹動脈閉塞患者に対する血管内治療の有効性について、さらに強いエビデンスとなる結果(解説:高梨成彦氏) (2022/01/14掲載) 併用療法の有効性が示唆される結果となった(解説:高梨成彦氏) (2021/11/19掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 中等~重度の椎骨脳底動脈閉塞、血管内治療vs.内科的治療/Lancet(2024/12/26) 重症血友病A、新たな第VIII因子発現遺伝子治療が有望/NEJM(2024/12/26) 日本のメモリークリニックにおける聴覚障害や社会的関係とBPSDとの関連性(2024/12/26) 一部の主要ながんによる死亡回避、予防が治療を上回る(2024/12/26) 抗菌薬と手術、小児の虫垂炎に最善の治療法はどちら?(2024/12/26) 動物性から植物性タンパク質への摂取移行は心臓の健康に有益(2024/12/26) 歯周病と糖尿病の強固な関連(2024/12/26) 抗凝固薬とNSAIDsの併用は出血リスクを高める(2024/12/26) [ あわせて読みたい ] トレンド・トーク『肺がん』(2024/06/11) Dr.大塚の人生相談(2024/02/26) 災害対策まとめページ(2024/02/05) IBD(炎症性腸疾患)特集(2023/09/01) 旬をグルメしながらCVIT誌のインパクトファクター獲得を祝福する【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第63回(2023/08/29) エキスパートが教える痛み診療のコツ(2018/10/11) 医療者向け『学校がん教育.com』(2022/12/01) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) 診療所売買に関心がある方に!マンガ連載をまとめた冊子プレゼント【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第43回(2022/10/17)