日本人女性における大豆摂取と乳がんリスク:系統的レビュー

日本人女性における大豆摂取と乳がんリスクの関連について、「がん予防法の開発と評価」研究班が疫学的研究をレビューし、その結果をJapanese journal of clinical oncology誌オンライン版2014年1月22日号に報告した。本論文は、健康に関連した生活スタイルとがんとの関連について、既存のエビデンスを評価したレポートの1つである。今回の結果から、著者の岐阜大学教授 永田千里氏らは「日本人女性においては大豆摂取が乳がんリスクをおそらく減少させるだろう」と結論した。
基本となる報告データは、PubMedを用いたMEDLINE検索、もしくは医中誌データベースの検索で取得し、手動検索で補完した。得られた報告から、生物学的妥当性とともに、エビデンスの強さと関連の大きさに基づいて関連性を評価した。
主な結果は以下のとおり。
・コホート研究5報と症例対照研究6報を同定した。
・コホート研究2報において、閉経後女性における大豆の総摂取量(大豆食品や大豆イソフラボンの総量)と乳がんリスク減少との間に、中程度の関連(相対リスク:0.5以上0.67以下・有意性あり)、もしくは強い関連(相対リスク:0.5以下・有意性あり)が認められた。
・症例対照研究2報で、大豆の総摂取量と乳がんリスクとの間に弱い逆相関(オッズ比:0.67以上1.5以下・有意性あり、オッズ比:0.5以上0.67以下・有意性なし)が報告された。この関連性は、前者では閉経前・閉経後を合わせた女性全体で、後者では閉経後の女性のみに認められた。
・個々の大豆食品の摂取量と乳がんリスクとの関連性は、総じて「なし」であった。
・乳がんリスクに対するイソフラボンの予防効果の生物学的妥当性を支持するエビデンスが数報存在する。
(ケアネット 金沢 浩子)
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