メール/電話によるHIV治療継続 その費用対効果は?

提供元:ケアネット

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公開日:2015/03/10

 

 HIV/AIDS患者の健康や良好な治療成績を維持するためには、抗レトロウイルス療法(ART)のアドヒアランスが重要である。そのアドヒアランス向上に、携帯電話を用いたリマインド(週次の電話・メール)が有効であることを示した研究はいくつかあるが、国家AIDS管理プログラムで採用した際の費用に関する研究報告はほとんどない。
 そこで、スウェーデン・カロリンスカ研究所のRashmi Rodrigues氏らは、インドの国家エイズ管理プログラムにおいて、アドヒアランス向上のため携帯電話を用いたリマインダー戦略を導入した際、どれくらいの費用がかかるのかを調査した。Journal of the International AIDS Society誌 オンライン版2014年9月2日号掲載の報告。

 主な結果は以下のとおり。

・1患者あたり年間79~110インドルピー(USD 1.27~1.77)と比較的安価にできることがわかった。
・2017年までの5年間で100万人の患者に対して実施する費用は、5年分のプログラム予算の0.36%と試算されている。

(ケアネット 有田衣里)