日本医師会会員の男女7,500人に飲酒習慣に関するアンケートを実施したところ、喫煙、運動、睡眠障害が、飲酒もしくは大量飲酒習慣と相関していることが示された。日本大学医学部公衆衛生学の大井田 隆教授らの研究グループが報告した。Asia-Pacific Journal of Public Health誌オンライン版2018年2月1日号に掲載。
本研究では、日本医師会会員の中から、男性医師6,000人および女性医師1,500人に自記式アンケートを送付し、年齢、診療科、喫煙状況、運動状況、職場環境、睡眠障害、メンタルヘルスと飲酒習慣との相関を調べた。
主な結果は以下のとおり。
・回答率は79.4%であった。
・大量飲酒の習慣がある医師は、60代男性および20~50代女性で最も多かった。
・飲酒もしくは大量飲酒の傾向は、年齢が上がると減少した。
・喫煙は大量飲酒と相関していた。
・運動は男性の飲酒、女性の飲酒/大量飲酒と相関していた。
・メンタルヘルスは飲酒習慣と相関していなかった。
・睡眠障害は大量飲酒習慣と相関していた。
著者らは、これらの結果は医師の飲酒率を低下させるための対策を講ずる必要があることを示唆する、としている。
(ケアネット 金沢 浩子)