Dr.林の笑劇的救急問答シリーズは13年目!今シリーズは「高齢者救急」がテーマ。
今や、救急医療といえば、老年医療といっても過言ではないほど、高齢者の診療が多くなっています。
教科書にはなかなか載っていない高齢者救急のノウハウを厳選してお届けします。
救命だけが救急医療ではない。そんなことを考えさせられるシリーズに仕上がりました。
Dr.林の愛あふれるコメントは必見です。
上巻では、腫瘍救急とポリファーマシー、下巻では、高齢者骨折と緩和救急を取り上げます。
第1回 腫瘍救急1 FNってなんだ?
「がん化学療法中に全身倦怠感を訴える2人の患者」
Dr.林の笑劇的救急問答13の第1回は腫瘍救急。
がん化学療法中の患者の不調の訴えは、経過も長く、すぐに主治医を呼びたくなってしまいます。
しかし、まずは、その状態が緊急性の高いのか、そうでないのかをきちんと見分けられるようになりましょう。
第2回 腫瘍救急2 TLSってなんだ?
「足に力が入らない酩酊状態の67歳男性」
前回に続いて腫瘍救急。その中でも今回は緊急性が高い疾患について解説します。
TLSやとトルソー症候群、い脊髄圧迫症候群、上大静脈圧迫症候群・・・・・など、担がん患者には、特有な緊急疾患がいくつかあります。
それらをきちんと知っておくことで、迅速に対処できるようになりましょう!
第3回 ポリファーマシー1 原因薬剤を突き止めろ!
「腰が立たない頻呼吸の82歳男性」
今回のテーマはポリファーマシー。65歳以上の高齢者の70%が6剤以上の薬を服用している現在、薬剤の有害事象でERを受診する高齢者の数も増えています。
5種類の薬剤を服用すると、50%の患者さんに副作用が現れ、10種類となるとなんと100%に!
高齢者の“不適切な処方”について、一度考えてみましょう
ポリファーマシー 10剤も飲んだら 重罪だ?!
第4回 ポリファーマシー2 減らせばいいってものじゃない!
「食後に心窩部痛を発症した69歳女性」
前回に引き続き、ポリファーマシーがテーマ。
ポリファーマシーだからと言って、すべてが「悪」というわけではありません。
患者さんにとって本当に必要な薬剤を見極めてから減薬すること。減薬をしたら、きちんとフォローアップを行うことが大切です。
そのための基準でもあるBEER's Critera やSTOPP/START などについても詳しく解説します。