FDA、EGFR変異肺がん1次治療にdacomitinibを承認/ファイザー

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2018/10/03

 

 ファイザー社は、2018年9月27日、米国食品医薬品局(FDA)は、EGFR exon19delまたはexon21 L858R変異を有する転移のある非小細胞肺がん(NSCLC)患者の1次治療薬として、dacomitinib(米国商品名:VIZIMPRO)を承認したと発表。

 今回の承認は多施設無作為化国際オープンラベル試験ARCHER1050に基づいたもの。

 ARCHER1050試験では、452例の患者がdacomitinib群またはゲフィチニブ群に1:1で無作為化され評価された。独立評価委員会(IRC)評価のPFSはゲフィチニブ群の9.2ヵ月に対し、dacomitinib群では14.7ヵ月とゲフィチニブと有意な改善を示していた(HR:0.59、95%CI:0.47〜0.74、p<0.0001)。

■参考
Pfizer社プレスリリース
ARCHER1050試験(Clinical Trials.gov)
ARCHER1050試験(Wu YL, et .al Lancet Oncol. 2017;18:1454-1466.)

■関連記事
dacomitinib、EGFR変異肺がん1次治療でOS延長(ARCHER1050)/ASCO2018
dacomitinibのEGFR変異肺がん1次治療、FDAとEMAが申請受理
dacomitinib、EGFR変異陽性肺がん1次治療の成績発表:ARCHER1050試験/ASCO2017

(ケアネット 細田 雅之)