NSCLCのカルボプラチン+パクリタキセル、weeklyとbiweeklyを比べると?

提供元:ケアネット

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公開日:2019/08/12

 

 進行非小細胞肺がん(NSCLC)の一般的なレジメンであるカルボプラチンとパクリタキセルの併用療法の投与間隔について、本邦で検討が行われた。京都府立医科大学の高山 浩一氏らは、アジア人患者における適切な化学療法の投与スケジュールを明らかにする目的で、カルボプラチンとパクリタキセルの隔週投与と毎週投与の有効性を評価する第II相臨床試験を実施。有意差はないものの毎週投与において、奏効率および無増悪生存期間が良好であることが示されたという。The Oncologist誌オンライン版2019年7月22日号掲載の報告。

カルボプラチンとパクリタキセルの隔週投与群と毎週投与群に140例を無作為に割り付け

 研究グループは、化学療法未治療でECOG PS 0~1のStageIIIB/IV NSCLC患者140例を、隔週投与群(パクリタキセル135mg/m2+カルボプラチンAUC 3、day1およびday15、4週ごと)と毎週投与群(パクリタキセル90mg/m2、day1、8、15+カルボプラチンAUC 6、day1、4週ごと)に無作為に割り付けた。

 主要評価項目は奏効率(ORR)、副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)とした。

 カルボプラチンとパクリタキセルの併用療法の投与間隔を検討した主な結果は以下のとおり。

・140例の患者が登録され、カルボプラチンとパクリタキセルの隔週投与群と毎週投与群に無作為に割り付けられた。
・ORRは、隔週投与群28.1%、毎週投与群38.0%であった。
・主な有害事象は好中球減少で、発現率は隔週投与群62.0%、毎週投与群57.8%であった。
・PFS中央値は隔週投与群4.3ヵ月、毎週投与群5.1ヵ月であった。
・OSはそれぞれ14.2ヵ月および13.3ヵ月であった。

(ケアネット)