既治療の非小細胞肺がんにおけるニボルマブの4年生存(プール解析)/Lancet Oncol

提供元:ケアネット

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公開日:2019/09/04

 

 ニボルマブの既治療の進行期非小細胞肺がん(NSCLC)患者における長期的な利益および奏効状態とその後の生存に対する影響を評価することを目的としたプール解析が行われた。Lancet Oncology誌2019年8月14日号オンライン版掲載の報告。

 既治療のNSCLC患者におけるニボルマブの 生存転帰を評価するために、4つの臨床研究 (CheckMate 017、057、063、003) からデータを蓄積した。生存結果の決定にあたっては、 6ヵ月の奏効状態によるランドマーク解析を行った。

 主な結果は以下のとおり。
・4つの研究を通し、ニボルマブの4年全生存(OS)率は全患者(n=664)では14%、PD-L1発現1%以上の患者では19%、PD-L1発現1%未満の患者では11%であった。
・CheckMate 017および057試験におけるニボルマブ治療患者の4年OS率は14%、ドセタキセル治療患者では5%であった。
・ニボルマブ、ドセタキセル治療群とも、6ヵ月時点で奏効していた患者の生存は 6ヵ月時点でPDだった患者よりも長かった。
・ニボルマブ治療群において6ヵ月時点で奏効していた患者とPDだった患者のハザード比(HR)は0.18(0.12~0.27)、ドセタキセル治療群における同比較のHRは0.43(0.29~0.65)であった。
・ニボルマブ治療群において6ヵ月時点でSDだった患者とPDだった患者のHRは0.52(0.37~0.71)、ドセタキセル治療群における同比較のHRは0.80(0.61~1.04)であった。
・長期データにおいても新たな安全性の問題はみられなかった。

(ケアネット 細田 雅之)