uncommon変異はEGFR変異陽性の非小細胞肺がん(NSCLC)患者の約10%にみられる。EGFR変異陽性のNSCLCにおけるオシメルチニブの有用性は広く知られているが、uncommon変異についてはどうか。uncommon EGFR変異を有するNSCLC患者に対するオシメルチニブの有効性と安全性を評価した韓国の多施設単群非盲検第II相試験がJournal of Clinical Oncology誌2019年2月10日号で発表された。
対象:exon19 del、L858R、T790M変異以外の転移または再発NSCLC
評価項目:
[主要評価項目]客観的奏効率(ORR)
[副次評価項目]無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、奏効期間(DoR)、安全性
主な結果は以下のとおり。
・2016年3月~2017年10月に、37例の患者が登録された。
・患者のうち、61%が1次治療としてオシメルチニブを投与されていた。
・同定された変異は、G719X 53%(n=19)、L861Q 25%(n=9)、S768I 22%(n=8)、その他 11%(n=4)であった。
・ORRは50%(18例/36例)であった。
・PFS中央値は8.2ヵ月、OS中央値は未達、DoR中央値は11.2ヵ月であった。
オシメルチニブは、uncommonなEGFR変異を有するNSCLC患者においても良好な活性を示した。
(ケアネット 細田 雅之)