23%が以前の生活に戻れないと回答/アイスタット

提供元:ケアネット

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公開日:2020/06/01

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大について、一般市民の意識変遷の実態を知る目的に、株式会社アイスタット(代表取締役社長 志賀保夫)は、5月20日に3回目の「新型コロナウイルスに関するアンケート調査」を行った。

 アンケートは、業界最大規模のモニター数を誇るセルフ型アンケートツール“Freeasy”を運営するアイブリッジ株式会社の会員で20~79歳の300人を対象に調査を実施したもの。

 同社では今後も毎月定期的に定点調査を行い、その結果を報告するとしている。

調査概要

 形式:WEBアンケート方式
 期日:2020年5月20日
 対象:セルフ型アンケートツール“freeasy”の登録者300人(20歳以上)

アンケート結果の概要

・新型コロナウイルス拡大について、緊急事態宣言一部解除後も約8割の人が「怖い」と思っている!(前回より11%減少)
・新型コロナウイルス感染症の予防対策実施は83.0%。「きちんと対策を実施」では今回が最多!
・新型コロナウイルスに感染しない自信はあるかは、「ない」32.0%が「ある」21.7%を上回る!
・緊急事態宣言のときのステイホーム遵守度は81.7%!
・緊急事態宣言中に生活で困ったことの1位「マスクなど衛生用品の入手」、2位「趣味や外出の制限」
・新型コロナウイルスの拡大は、収入面に不安を与えているが53%!(前回より4%減少)
・いつ落ち着いた生活に戻れるかは、「12月以降」が25.3%で最多。次に「もう戻れない」の23.3%!

アンケート結果の詳細

 質問1の「新型コロナウイルス拡大について、どう思いますか」では、「怖い」(81.0%)、「それ以外」(19.0%)の回答結果であり、前回よりも約11%「怖い」が減少した。

 質問2の「新型コロナウイルス予防対策を実施してますか」では、「実施している」(83.0%)、「どちらでもない」(9.3%)、「実施していない」(7.6%)の回答結果だった。前回と比べてほぼ横ばいであり、予防意識の継続性がうかがわれた。

 質問3の「新型コロナウイルス感染症予防策として行っていることはなんですか(複数回答)」では、「手洗い」(89.0%)、「マスク着用」(85.3%)、「不要な外出を控える」(66.7%)の順だった。5%以上伸長した対策では「アルコール・エタノール消毒の利用」(60.3%)、「室内の換気」(56.7%)、「テレワークの実施」(18.7%)があり、新しい環境整備も進められていた。

 質問4の「新型コロナウイルス感染症に感染しない自信はありますか」では、「自信がある」(21.7%)、「どちらでもない」(46.0)%、「自信がない」(32.0%)の回答だった。前回と比べ「自信がある」と回答した人が増え、社会的な感染対策の効果が出ていることをうかがわせた。

 質問5の「緊急事態宣言のとき、あなたのステイホーム遵守度」では、「守れた」(81.7%)、「どちらでもない」(13.7%)、「まったく/あまり守れなかった」(4.6%)だった。働き盛りの40代・男性で否定的な回答が多く、今後の課題となる結果だった。

 質問6の「緊急事態宣言の時、あなた自身が生活で困ったこと(複数回答)」では、「マスクなどの衛生用品の入手」(41.3%)、「趣味や外出の制限」(34.0%)、「ストレス」(32.3%)の順で多かった。20・30代では男女ともに約20%が「特になし」と回答し、生活困窮度が低かった。

 質問7の「新型コロナウイルス感染症の拡大は、あなた自身の収入面に不安を与えたか」では、「不安である」(53.0%)、「どちらとも言えない」(24.3%)、「不安でない」(22.7%)の回答で、前回と比較し「不安である」の回答は約4%減少した。政府の給付金など追加の施策が望まれる結果となった。

 質問8の「新型コロナウイルス拡大前の生活(あなた自身が落ち着いた生活)に、いつぐらいに戻れるか」では、「12月以降」(25.3%)、「もう戻れないと思う」(23.3%)、「7月」(17.3%)の順で多く、ネガティブな回答が多かった。

(ケアネット 稲川 進)