9月4日、厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第3版」を公開した。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引きは診療の手引き検討委員会が中心となって作成され、第1版は3月17日に、第2版は5月18日に、随時最新の内容に更新されている。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き第3版の改訂箇所
今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第3版の改訂では、日本小児科学会の協力を得て臨床像の更新を図ったほか、薬物療法では、最近有効性が確立したレムデシビルとデキサメタゾンの使用など中等症患者のマネジメントを修正した。
診療の手引き検討委員会では「依然COVID-19はパンデミックの状況にあるとしつつ、患者の発生にはいまだに地域差が大きい」と指摘。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引きが「これまでと同様に活用され、患者の予後改善と流行制圧の一助となることに期待する」としている。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き目次 第3版
1 病原体・疫学
病原体/伝播様式/国内発生状況
2 臨床像
臨床像/画像所見/重症化のリスク因子など
3 症例定義・診断・届出
症例定義/病原体診断/血清診断/届出
4 重症度分類とマネジメント
重症度分類/軽症/中等症/重症
5 薬物療法
日本国内で承認されている医薬品/日本国内で入手できる薬剤の適応外使用
6 院内感染対策
個人防護具/非常事態におけるN95マスクの例外的取扱い/非常事態におけるサー
ジカルマスク、長袖ガウンなどの例外的取扱いなど
7 退院基準・解除基準
退院基準/宿泊療養等の解除基準/生活指導
(ケアネット 稲川 進)