MET exon14陽性NSCLC、カプマチニブの未治療コホート中間解析 (GEOMETRY- mono1)/ASCO2021

提供元:ケアネット

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公開日:2021/06/15

 

 MET exon14スキッピング変異陽性(MET ex14)の進行非小細胞肺がん(NSCLC)に対するMET阻害薬カプマチニブの第II相GEOMETRY-mono1について、1次治療のコホート7の中間解析も含めた更新結果がASOC2021で発表された。

・対象:MET変異陽性(MET ex14またはMET増幅)NSCLC患者(下記コホートに割り付け)。対象はカプマチニブ400mgx2/日を投与された。
・コホート4:既治療(2/3ライン)、カプマチニブ空腹時投与
・コホート5b:未治療、空腹時投与
・コホート6:既治療(2ライン)、空腹時投与の制限なし
・コホート7:未治療、空腹時投与の制限なし
・評価項目
[主要評価項目]盲検下独立中央画像判定機関(BICR)による全奏効率(ORR)
[副次評価項目]治験担当医評価の奏効期間(DoR)、治験担当医評価のORR、BICRおよび治験担当医評価の病勢制御率(DCR)、安全性など

 主な結果は以下のとおり。

METex14のNSCLC160例が解析された。
・コホート7のORRは65.6%で、同じく未治療のコホートである5bの報告と同等であった。
・コホート7のPFSデータは未成熟だが、中央値は10.8ヵ月であった。
・OS中央値は、コホート5bで20.8ヵ月、コホート4では13.6ヵ月であった。
・全Gradeの有害事象(AE)発現率は98.4%、G3/4は68.6%。投与中止に至ったAEは16.1%に発現。新たな安全性プロファイルの報告はなし。
・頻度の高い項目(20%以上)は、末梢浮腫(54.2%)、悪心(45.0%)、嘔吐(28.2%)、血中クレアチニン値上昇(26.5%)、呼吸困難(23.3%)、疲労(22.3%)であった。

(ケアネット 細田 雅之)

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