9日、厚労省は「新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識(2021年7月版)」を公表した。これは、COVID-19に関する現在の状況とこれまでに得られた科学的知見について、新たに11の知識としてQ&A形式でとりまとめたもの。主に、感染者数・病原性、感染性、検査・治療、変異株について示されている。以下に一部を抜粋して紹介する。
Q1. わが国では、どれくらいの人が新型コロナウイルス感染症と診断されていますか。
A. これまでに79万6,835人が新型コロナウイルス感染症と診断されており、これは全人口の約0.6%に相当します。※感染していても症状が現れず医療機関を受診しない人などがいるため、必ずしも感染した人すべてを表す人数ではありません。
Q2. 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人や死亡する人はどれくらいですか。
A. 重症化する割合や死亡する割合は以前と比べて低下しており、2020年6月以降に診断された人の中では、重症化する人の割合は約1.6%(50代以下で0.3%、60代以上で8.5%)、死亡する人の割合は約1.0%(50代以下で0.06%、60代以上で5.7%)となっています。
また、「Q3. 重症化しやすいのはどんな人ですか」では、30代と比較した各年代の重症化率が示され、40代は4倍、50代は10倍、60代は25倍、70代は47倍、80代以上は70倍以上と、高齢になると重症化リスクが急激に高くなることが表にわかりやすくまとまっている。
新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識(Q一覧)
【新型コロナウイルス感染症の患者数・病原性】
Q1. 日本では、どれくらいの人が新型コロナウイルス感染症と診断されていますか。
Q2. 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化する人や死亡する人はどれくらいですか。
Q3. 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、重症化しやすいのはどんな人ですか。
Q4. 海外と比べて、日本で新型コロナウイルス感染症と診断された人の数は多いのですか。
【新型コロナウイルス感染症の感染性】
Q5. 新型コロナウイルスに感染した人が、他の人に感染させる可能性がある期間はいつまでですか。
Q6. 新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち、どれくらいの人が他の人に感染させていますか。
Q7. 新型コロナウイルス感染症を拡げないためには、どのような場面に注意する必要がありますか。
【新型コロナウイルス感染症に対する検査・治療】
Q8. 新型コロナウイルス感染症を診断するための検査にはどのようなものがありますか。
Q9. 新型コロナウイルス感染症はどのようにして治療するのですか。
Q10. 接種の始まった新型コロナワクチンはどのようなワクチンですか。今後どのように接種が進みますか。
【新型コロナウイルスの変異株】
Q11. 新型コロナウイルスの変異について教えてください。
(ケアネット 堀間 莉穂)