5月9日、厚生労働省は「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第7.2版」を公開し、全国の自治体や関係機関に通知を行った。
今版の主な改訂点は以下の通り。
診療の手引き7.2版の主な改訂点
【1 病原体・疫学】
・オミクロン株のBA.2系統について更新
・懸念される変異株の表を更新
・COVID-19死亡者数の図を更新
・国内発生状況でオミクロン株のBA.2系統への置き換わりについて更新
・海外発生状況で世界の流行株(主にオミクロン株)と今後の公衆衛生措置などを更新
【2 臨床像】
・罹患後症状について定義付け、症状一覧の図を更新
(「後遺症」という用語を削除)
【3 症例定義・診断・届出】
・改訂点なし
【4 重症度分類とマネジメント
・重症度別マネジメントのまとめの図の治療薬の脚注を更新
【5 薬物療法】
・ソトロビマブ(ゼビュディ点滴静注液500mg)について2022年4月18日の添付文書改訂による、本剤のオミクロン株(B.1.1.529/BA.2系統)への有効性(効果減弱の可能性)について更新
・ニルマトレルビル/リトナビルに関する記載について併用薬留意の文言を追加
・S-217622に関する記載について開発対象と参考情報を更新
【6 院内感染対策】
・妊婦および新生児への対応について、帝王切開の分娩方法や感染妊婦の出生児接触の対応について更新
(ケアネット 稲川 進)