TROP2を標的としたADC(DS-1062)の非小細胞肺がんに対する第Ib相試験の結果を世界肺がん学会(WCLC2022)で発表/第一三共

提供元:ケアネット

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公開日:2022/08/15

 

 第一三共とアストラゼネカは、再発・進行非小細胞肺がん患者(NSCLC)を対象とした、TROP2に対する抗体薬物複合体(ADC)DS-1062(Dato-DXd)とペムブロリズマブの併用の第Ib相臨床試験TROPION-Lung02の中間解析データを世界肺癌学会(WCLC2022)で発表した。

DS-1062関連と判定された間質性肺疾患は4例

 同試験は、actionableな遺伝子変異のない再発・進行NSCLC約120例を対象に、DS-1062とペムブロリズマブの2剤併用療法と、DS-1062、ペムブロリズマブ、プラチナ製剤の3剤併用療法の安全性および有効性を評価するグローバル第Ib相臨床試験である。

 DS-1062とペムブロリズマブの2剤併用群およびDS-1062、ペムブロリズマブ、プラチナ製剤の3剤併用群におけるGrade3以上の有害事象はそれぞれ40%と60%にみられた。また、DS-1062関連と判定された間質性肺疾患は4例で、内訳はGrade1が1例、Grade2が1例、Grade3が2例であった。

 全患者集団における客観的奏効率(ORR)は、2剤併用群38例において37%、3剤併用群37例において41%であり、病勢コントロール率(DCR)は、両群ともに84%であった。また、前治療歴のない対象患者のORRは、2剤併用群(13例)で62%、3剤併用群(20例)で50%であり、DCRそれぞれ100%と90%であった。

(ケアネット 細田 雅之)

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