モデルナのXBB.1.5対応コロナワクチン、追加免疫として承認/厚労省

提供元:ケアネット

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公開日:2023/09/14

 

 厚生労働省は9月12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のオミクロン株対応ワクチンの一部変更について承認したことを発表した。今回の承認で、モデルナの「スパイクバックス筋注」にオミクロン株XBB.1.5系統のスパイクタンパク質をコードするmRNAを含む1価ワクチンが追加された。2023年7月7日に製造販売承認事項一部変更申請されていたもので、9月20日以降の秋開始接種に使用される。

 本ワクチンは、世界で急速に拡大し新たな懸念となっているEG.5(エリス)やFL.1.5.1、BA.2.86(ピロラ)といった変異に対しても強固なヒト免疫応答を示している。また、米国食品医薬品局(FDA)も9月11日付のリリースにて、モデルナおよびファイザーのXBB.1.5対応1価ワクチンの12歳以上への生物製剤承認一部変更申請の承認、生後6ヵ月~11歳への緊急使用許可を行ったことを発表した。

 日本における秋開始接種でのモデルナのXBB.1.5対応ワクチンは、初回免疫への適応はなく追加免疫としてのみ使用できる。接種対象は6歳以上で、用量は年齢別に異なる。なお、先に承認となったファイザーのXBB.1.5対応ワクチンは、初回免疫としても使用可能。

 一変承認されたワクチンの概要は以下のとおり。

販売名:スパイクバックス筋注
一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン
(有効成分名:エラソメラン、エラソメラン及びイムエラソメラン、エラソメラン及びダベソメラン又はアンデュソメラン)(下線部追加)
効能・効果:SARS-CoV-2による感染症の予防
用法・用量:SARS-CoV-2(起源株及びオミクロン株)のスパイクタンパク質をコードするmRNAを含む製剤又はSARS-CoV-2(オミクロン株)のスパイクタンパク質をコードするmRNAを含む製剤(下線部追加)
<12歳以上の者>追加免疫として、1回0.5mLを筋肉内に接種する。
<6歳以上12歳未満の者>追加免疫として、1回0.25mLを筋肉内に接種する。
接種間隔:通常、前回のSARS-CoV-2ワクチンの接種から少なくとも3ヵ月経過した後に接種することができる。

(注)エラソメラン、イムエラソメラン、ダベソメラン及びアンデュソメランは、それぞれSARS-CoV-2の起源株、オミクロン株BA.1系統、オミクロン株BA.4-5系統及びオミクロン株XBB.1.5系統のスパイクタンパク質をコードするmRNA。

(ケアネット 古賀 公子)