カテーテル関連感染予防に最も効果的な消毒薬の製剤と濃度~大規模メタ解析

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2026/03/04

 

 血管内カテーテル挿入前の皮膚消毒で使用するグルコン酸クロルヘキシジンとポビドンヨードにおけるカテーテル関連感染発生率が最も低い製剤や濃度を調べるため、フランス・Centre Hospitalier Universitaire de PoitiersのBertrand Drugeon氏らが過去最大規模の系統的レビューとメタ解析を実施した。その結果、イソプロパノールベースの高濃度グルコン酸クロルヘキシジン(1%以上)でカテーテル関連感染発生率が最も低いことがわかった。JAMA Network Open誌2026年2月12日号に掲載。

 研究グループは、PubMed、EMBASE、Cochrane Central、Scopus、Web of Science、CINAHLを2025年1月7日まで検索し、試験登録データベースおよび関連研究、ガイドラインの参考文献リストをレビューした。対象は、血管内カテーテル挿入前の皮膚消毒としてグルコン酸クロルヘキシジンまたはポビドンヨードを用いた方法を比較した無作為化比較試験(RCT)で、1つ以上のカテーテル関連感染アウトカム(カテーテル関連血流感染、カテーテル先端コロニー形成、局所感染)を報告した研究とし、査読者2人が独立して、PRISMAガイドラインに従ってデータを抽出した。ランダム効果ネットワークメタ解析により相対リスク(RR)と95%信頼区間(CI)を推定した。主要評価項目は、グルコン酸クロルヘキシジン製剤またはポビドンヨード製剤に関連するカテーテル関連血流感染発生率、カテーテル先端コロニー形成率、局所感染率とした。

 主な結果は以下のとおり。

・16件のRCT(7,803例、カテーテル1万1,985本)が選択基準を満たした。
・アルコールベースの製剤は水溶液製剤より一貫して感染率が低く、またイソプロパノールがエタノールより優れていた。
・アルコールベースのグルコン酸クロルヘキシジンは、アルコールベースのポビドンヨードより、カテーテル関連血流感染発生率(RR:0.70、95%CI:0.45~1.08)、カテーテル先端コロニー形成率(RR:0.42、95%CI:0.37~0.48)、局所感染率(RR:0.40、95%CI:0.23~0.70)が低かった。
・高濃度グルコン酸クロルヘキシジン(1%以上)は、低濃度グルコン酸クロルヘキシジンより、カテーテル関連血流感染発生率(RR:0.31、95%CI:0.19~0.52)およびカテーテル先端コロニー形成率(RR:0.36、95%CI:0.30~0.42)が低かった。
・局所的な有害事象はまれであり、アルコールベースの製剤でわずかに多く、グルコン酸クロルヘキシジンとポビドンヨードで同程度であった。

 著者らは、「これらの結果は、アルコールベースのポビドンヨードと水溶液製剤は、グルコン酸クロルヘキシジンまたはアルコールが使用できない状況に限定すべきであることを示唆する」とまとめている。

(ケアネット 金沢 浩子)