BMIが低下するとがんのリスクも減少するか

提供元:ケアネット

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公開日:2026/03/26

 

 体重の増加は複数のがんの危険因子であるが、非外科的な減量はがんリスクに影響を及ぼすのだろうか。このテーマについて、米国クリーブランド・クリニック量的代謝研究センターのKenda Alkwatli氏らの研究グループは、BMI値30以上の米国人約14万人の健康記録を用いて、BMIの変化が肥満関連がんおよびその他のがんの診断リスクと関連しているかどうかを評価した。Obesity誌2026年オンライン版3月10日号に掲載。

BMI値30以上の約14万人の調査から判明

 研究では、2000~22年における米国の統合医療システムの電子健康記録から、BMI値30以上の成人14万3,630例を対象に後ろ向き観察研究を実施した。新規がん症例をマッチングした対照群と比較し、ロジスティック回帰モデルを用いて、3年、5年、10年の各期間におけるBMI変化と、肥満関連がんおよびその他のがんの診断リスクとの関連を評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・14万3,630例のうち、7,703例の症例群と13万5,927例の対照群が特定された。
・BMIの1%低下は、3年(オッズ比[OR]:0.990、95%信頼区間[CI]:0.984~0.996、p<0.001)、5年(OR:0.989、95%CI:0.984~0.995、p<0.001)の期間において、肥満関連がんの発症リスクが低いことと関連した。
・他のがん種の多くでも、複数の観察期間において発症リスクが低いこととの関連が認められた。

 以上の結果から研究グループは、「実生活における体重減少は、肥満関連がんおよびその他のがんのリスク低下と関連している」と結論付けている。

(ケアネット 稲川 進)