デュルバルマブの肺がんCCRT維持療法、5年生存4割(PACIFIC試験)/ASCO2021
化学放射線同時併用療法(CCRT)後に疾患進行しなかった切除不能Stage III非小細胞肺がん(NSCLC)を対象とした第III相PACIFIC試験において、デュルバルマブは無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)の有意な改善を示している。米国臨床腫瘍学会年次総会(2021 ASCO Annual Meeting)では、PACIFIC試験の5年のOSおよびPFSデータが発表された。
・対象:cCRT後に進行していない切除不能StageIII NSCLC患者
・試験群:デュルバルマブ10mg/kg、2週ごと12ヵ月(473例)
・対照群:プラセボ、2週ごと12ヵ月(236例)
・評価項目:
[主要評価項目]盲検独立中央評価委員会(BICR)判定による無増悪生存期間(PFS)、OS
[副次評価項目]死亡または遠隔転移までの時間、2回目の進行までの時間、安全性などCRTの1~42日後に、被験者はデュルバルマブとプラセボに2対1に無作為に割り付けられた。