フリーワード検索:

Dr.岩田のFUO不明熱大捜査線<第3巻> -悪性疾患シリーズ-

ドクター岩田健太郎が不明熱に挑む!大木康弘先生と白血病、好中球減少、IVLなど難しい悪性疾患を解説

シリーズ名
Dr.岩田のFUO不明熱大捜査線シリーズ
診療科
感染症内科  腫瘍科 
収録内容
「悪性疾患 case1」―68歳男性・・3週間続く発熱―
「悪性疾患 case2」―69歳女性・・皮疹を伴う発熱―
「悪性疾患 case3」―30歳女性・・長期血球増加の発熱―
「悪性疾患 case4」―57歳男性・・血小板減少を伴う発熱
講師
岩田 健太郎 大木 康弘
収録時間
111 分
価格
11,000円(税込)
発行日
2010-04-16
商品コード
CND0126

「悪性疾患 case1」 ―68歳男性・・3週間続く発熱―


不明熱の原因として多く考えられる疾患に感染症、膠原病、悪性疾患が上げられます。第3巻は、そのひとつである悪性疾患の専門医・大木康弘先生をゲストに招き、専門家の視点を交えて更に詳しく不明熱を探求していきます。
悪性疾患が原因の不明熱は、画像検査の発達とともに少なくなってきましたが、それでも見落としは禁物。
B症状と呼ばれる「発熱、盗汗、体重減少」と悪性疾患との関係も詳しく解説します。

「悪性疾患 case2」 ―69歳女性・・皮疹を伴う発熱―
悪性疾患の難しいところは他の疾患と違い、病歴や身体診察には手がかりが少ないことです。それゆえ常に鑑別の候補として頭の片隅に置いておくことが必要です。年齢や出身地なども考慮して、皮疹などの小さな手がかりもおろそかにしないようにしましょう。
当然、確定診断には画像や検査が不可欠ですが、どんな悪性疾患がどの程度の割合で発熱症状を来すのか、またそれはどのくらい予後に影響するのかを知識として持っておくことは非常に重要です。
診療の幅を広げる知識を、是非会得してください。

「悪性疾患 case3」 ―30歳女性・・長期血球増加の発熱―
不明熱の患者さんが悪性疾患であることは、それほど多くありません。また、症状も非特異的で、一般診療でそれと特定することはなかなか難しいものです。しかし、常に鑑別の中に入れておくことは重要です。
例えば、「白血球値が下がらない」という今回の症例では、もちろん第一に考えるのは感染症ですが、「原因が見つからない」、「なかなか白血球値が下がらない」、そんなときはやはり血液疾患を考慮する必要があります。今回はヒントになる症候もいくつかご紹介します。稀だからこそ、常に疑いの目を持っておくことが大切なのです。
後半では化学療法で問題になる「好中球減少時の熱」を解説します。抗菌薬は何をどう使えばいいのか、G-CSF 製剤は有効か、など皆さんの疑問にお答えします。

「悪性疾患 case4」 ―57歳男性・・血小板減少を伴う発熱―
不明熱の診断といえば、やはり“忍耐”の一語につきます。今回はこのことが実感できる症例をご紹介します。熱の他には病歴、身体所見ともに特筆すべきことがなく、検査でも血小板が低い、LDH が高い、など非特異的な所見ばかり。感染症や膠原病の可能性をひとつひとつ消していき、確定診断に迫るために苦痛を伴う生検を繰り返す。さて、最後にたどり着いた診断は…?
医師にも患者にも根気の要る不明熱。その診断の過程を追いながら“診療のパール”を多数お見せいたします。
さらに、不明熱を見る上で知っておきたい血球貪食症候群についても詳しく解説します。ぜひ知識として覚えていただきたいです。

岩田 健太郎 ( いわた けんたろう )氏 神戸大学 感染症内科 教授

1997年島根医科大学卒業、沖縄中部病院研修医。1998年ニューヨーク市コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医。2001年米国内科専門医、ニューヨーク市ベス・イスラエル病院感染症フェロー。2002年ロンドン大学熱帯医学衛生学修士課程入学。2003年中国北京SOSクリニック家庭医、米国感染症専門医。2004年より亀田総合病院総合診療部感染症内科。2008年より現職。神戸大学都市安全研究センター 医療リスクマネジメント分野。神戸大学大学院医学研究科 微生物感染症学講座感染治療学分野を兼任。 著書:『抗菌薬の考え方・使い方』(中外医学社 共著)、『悪魔の味方 米国医療の現場から』(克誠堂出版)、『感染症外来の帰還』(医学書院)など多数。

大木 康弘 ( おおき やすひろ )氏 愛知県がんセンター中央病院 血液細胞療法部 医長

1998年東京大学医学部卒業、虎の門病院内科研修医。2000年ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院内科研修医。03年米国内科専門医、ヒューストン市M.D. Andersonがんセンター腫瘍内科・血液内科フェロー。06年米国腫瘍内科専門医、愛知県がんセンター中央病院血液細胞療法部。08年米国血液内科専門医。