CKD合併糖尿病患者では降圧治療は生命予後を改善しない?(解説:浦 信行 氏)-366 提供元:臨床研究適正評価教育機構 ツイート 公開日:2015/06/09 企画協力J-CLEAR 本記事のコメンテーター 浦 信行( うら のぶゆき ) 氏 札幌西円山病院 名誉院長 J-CLEAR評議員 オリジナルのニュース 糖尿病合併CKD、降圧薬治療は有益か/Lancet(2015/06/08掲載) 高血圧の降圧治療は、少なくとも糖尿病合併例では予後改善と臓器合併症抑制効果を示すことが、多くの治療介入試験で証明され、JAMA誌2015年2月10日号に大変素晴らしいメタ解析と総説が報告され、少なくとも高血圧例では降圧治療の多大な有用性が明らかにされている。しかし、CKD合併糖尿病を対象としたこのメタ解析研究の結果では、ACE阻害薬とARB、あるいはその併用は末期腎不全発症抑制には有用だが、それ以外の降圧薬も含め… ログインしてコンテンツへ 新規会員登録はこちら 医師 薬剤師 医学生 その他 医療関係者 記事全文がお読みいただけるようになるほか、ポイントプログラムにもご参加いただけます。 参考文献・参考サイトはこちら 1)Emdin CA, et al. JAMA. 2015;313:603-615. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 浦 信行先生の他のコメント 心臓以外の大手術前のレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬使用継続は少なくとも予後や合併症に悪影響は与えない(解説:浦信行氏) (2024/11/04掲載) 慢性腎臓病の入院抑制を意図した電子記録+診療推進者介入の効果は証明されず(解説:浦信行氏) (2024/04/19掲載) やはり高頻度だったデノスマブの透析高齢女性への投与における重症低Ca血症(解説:浦信行氏) (2024/03/04掲載) 末期腎不全治療選択(ETC)モデル導入で人種格差・地域格差などの解消になるのか?(解説:浦信行氏) (2024/02/06掲載) アルドステロン合成酵素阻害薬vs.鉱質コルチコイド受容体拮抗薬(解説:浦信行氏) (2024/01/16掲載) IgA腎症の新たな治療薬sparsentanの長期臨床効果(解説:浦信行氏) (2023/11/28掲載) 難治性ネフローゼ症候群を呈する巣状分節性糸球体硬化症の新たな治療薬sparsentanへの期待(解説:浦信行氏) (2023/11/22掲載) CKDの腎と心血管疾患への悪影響はさらに広い範囲(解説:浦信行氏) (2023/10/18掲載) IgA腎症のメサンギウム領域に障害をもたらすIgA1は腸管由来が主体?(解説:浦信行氏) (2023/08/29掲載) わが国のオンラインHDFの現況(解説:浦信行氏) (2023/07/19掲載) IgA腎症の病態に根差した治療(解説:浦信行氏) (2023/04/21掲載) 高リスクIgA腎症に対する経口ステロイドの効果と有害事象を勘案した治療法(解説:浦信行氏) (2022/06/03掲載) 腎不全患者の腎移植は特定の背景因子の違いに大きく影響されることなく、透析継続例の生命予後に勝る(解説:浦信行氏) (2022/03/21掲載) CKDの早期透析導入の意義は?(解説:浦信行氏) (2021/12/22掲載) ダプロデュスタットの透析患者での有効性と初発の主要有害心血管系イベントはESAと同等(解説:浦信行氏) (2021/12/01掲載) バダデュスタットの透析患者での有用性はダルベポエチン アルファと同等(解説:浦信行氏)-1395 (2021/05/26掲載) 高尿酸血症はCKDの発症や進行の危険因子ではあっても主たる原因とはならないか(解説:浦信行氏)-1256 (2020/07/15掲載) 透析皮膚掻痒症は解決に向かうのか?(解説:浦信行氏)-1147 (2019/12/03掲載) 透析患者のEPO抵抗性貧血の解決になるか(解説:浦信行氏)-1102 (2019/08/20掲載) 保存期CKD患者の貧血治療が経口薬で(解説:浦信行氏)-1101 (2019/08/19掲載) 高用量鉄剤静注は貧血改善や赤血球造血刺激因子製剤(ESA)節減には良いが…(解説:浦 信行 氏)-955 (2018/11/19掲載) 意外に多い重病小児急性腎障害の発症―尿量チェックが大事―(解説:浦 信行 氏)-619 (2016/12/02掲載) 食習慣の改善項目として減塩は必要ないのか?(解説:浦 信行 氏)-546 (2016/06/13掲載) SPRINT試験:75歳以上の後期高齢者でも収縮期血圧120mmHg未満が目標?(解説:浦 信行 氏)-450 (2015/11/18掲載) 糖尿病性腎症の治療薬としての非ステロイド系ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬に期待(解説:浦 信行 氏)-413 (2015/09/18掲載) ERFC試験:心血管代謝疾患の重積と生命予後~糖尿病のリスクは心血管疾患のリスクに匹敵?~(解説:浦 信行 氏)-385 (2015/07/17掲載) 末期腎不全の臨床転帰の世界的メタ解析(解説:浦 信行 氏)-327 (2015/03/30掲載) ワーファリン治療中の頭蓋内血腫増大抑制は、早期のINRコントロールに加えて血圧管理が重要(解説:浦 信行 氏)-316 (2015/03/02掲載) RA系阻害薬使用中の高齢者への抗菌薬ST合剤使用で突然死!(解説:浦 信行 氏)-277 (2014/11/18掲載) 食塩過剰摂取はやはり避けるべき(解説:浦 信行 氏)-235 (2014/09/04掲載) 糖尿病患者の腎保護作用を期待できる降圧薬は?(コメンテーター:浦 信行 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(157)より- (2013/12/05掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(74)〕 進行性腎機能障害を呈する特発性膜性腎症の治療にはステロイド+アルキル化剤が有用 (2013/03/28掲載) 〔CLEAR! ジャーナル四天王(19)〕 CKDは糖尿病に匹敵する心筋梗塞のリスク (2012/09/14掲載) その他の解説記事をみる J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。 本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。 詳しくはこちら このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 小児がん、定期的な症状スクリーニングで苦痛な症状が改善/JAMA(2024/11/21) 米国民の幸福度、国内格差を人間開発指数で解析/Lancet(2024/11/21) エンパグリフロジン投与終了後もCKDの心・腎保護効果が持続、レガシー効果か?(解説:栗山哲氏)(2024/11/21) 心臓MRIによるLGEはLVEFより拡張型心筋症のリスクをより良く予測する(解説:佐田政隆氏)(2024/11/21) 肺動脈性肺高血圧症治療剤ユバンシ配合錠が発売/ヤンセン(2024/11/21) TN乳がんへのサシツズマブ ゴビテカン、販売開始/ギリアド(2024/11/21) ROS1陽性NSCLCへの新たな選択肢レポトレクチニブ、その特徴は?/BMS(2024/11/21) 低リスク肺塞栓症がん患者のVTE再発、リバーロキサバン18ヵ月vs. 6ヵ月(ONCO PE)/AHA2024(2024/11/21) 大腸がん検診、現時点では血液検査よりも大腸内視鏡検査が優れる(2024/11/21) うつ病に対するブレクスピプラゾール補助療法、安定後は継続または中止?(2024/11/21) [ あわせて読みたい ] 高血圧治療を再考する ~L/N型Ca拮抗薬/ARB配合錠の選択~(2015/04/06) 診療よろず相談TV シーズンII(2014/07/03) 久山町研究における脂肪酸解析-医薬品としての高純度EPA製剤の重要性-(2014/09/22) アリスミアのツボ(2014/09/01) Vol. 2 No. 3 特集 肺高血圧症診療の実践(2014/07/24) 高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014) ~改訂のポイント~(2014/04/30)